公立・女子躍進の背景に数学の「異変」?
公立高の躍進も目立つ。
日比谷が昨年比23人増の63人。60人を超えるのは1970年の99人合格以来51年ぶりだ。
横浜翠嵐(神奈川)は24人増えて50人合格で過去最多だ。神奈川では70〜80年代に東大合格者数トップ10の常連だった湘南が有名だが、東大合格者数は3年連続で横浜翠嵐が湘南を上回った。特に今年は湘南が12人合格にとどまり、大差がついた。
浦和・県立(埼玉)は13人増えて46人合格だ。
水戸第一(茨城)は15人増えて23人合格で、2000年以来の過去最多合格者数となった。茨城県には同じ公立トップの土浦第一があるが、東大合格者数で水戸第一が土浦第一を上回るのは1987年以来34年ぶりだ。この2校は4月から公立中高一貫校になり、さらなる飛躍が期待される。

かつて公立進学校は、浪人の1年を含む「4年制」などといわれていたが、今は現役合格者が増えている。日比谷は63人中48人、横浜翠嵐は50人中44人、水戸第一は23人中20人が現役合格だ。女子の合格者が多いことも、現役の割合を押し上げているとみられる。

今年は東大の一般選抜(旧一般入試)の女子合格者が増えた。昨年に比べ42人増加の598人合格で、全合格者のほぼ2割に達した。しかも合格率(合格者数÷志願者数×100)が、昨年の29.3%から32.2%に上がっている。
大手予備校によると、女子の合格率が高まったのは、今年の文科1〜3類の2次試験の数学が易しかったことに理由があるという。中高一貫生が得意な数学であまり差がつかず、女子、公立高の躍進につながったのかもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f256dca56d867b4674cae3103219c8b6ad4b7470
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