日本ハム・王柏融が退団を発表 台湾球界復帰の可能性は「オープンな態度で」=事務所

11/13(月) 18:04

日本ハムの王柏融(ワン・ボーロン)外野手は13日、自身のインスタグラムで「日本を離れ、次なるキャリアの機会を求めることを決断しました」とつづり、退団を発表した。台湾に戻る可能性について所属事務所のマネジャーは「オープンな態度を持っている」と述べた。

台湾プロ野球で三冠王に輝き、「大王」とも呼ばれる王は2018年末、3年契約で日本ハムに入団。契約延長後の22年シーズンは15試合の出場で打率6分3厘と振るわなかった。今季は育成選手としてスタートし、7月末に支配下復帰していた。1軍復帰後の成績は出場20試合、10安打、打率2割3分8厘だった。

王は投稿で「この数年間、私は故郷を離れ、たくさんのことを学び、言葉では表せないほどの貴重な経験をさせていただきました」と球団に感謝を表明。今季終了後、球団と将来について議論を重ね、家族とも話し合いをした上で結論を出したことを明かした。ファンや関係者、チームメイトへの感謝の思いも記し、最後には「新天地でも引き続き頑張って参ります」と今後の活躍を誓った。

王の所属事務所のマネジャー、陳徳倫氏は王の退団の事実関係を認めた。台湾球界復帰の可能性については「オープンな態度を持っている」とした。

王が台湾プロ野球(CPBL)に復帰する場合、台鋼ホークスが契約所有権を有している。台鋼ホークスは22年にCPBLに加盟した第6の球団。今季は2軍に参戦し、2軍王者に輝いた。24年シーズンからは1軍に加わる。同球団の劉東洋ゼネラルマネジャー(GM)は13日、中央社の取材に対し、オフシーズンには5球団から拡張ドラフトで選手を獲得するとし、「王は6つ目の、そして最も重要なピースにになる可能性がある」とし、球団として積極的に王の入団を働きかけていく方針を示した。