群馬 2人死亡のヘリ墜落 雲を避け高度下げすぎが原因
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170727/k10011076191000.html

おととし群馬県安中市の山の斜面にヘリコプターが墜落して2人が死亡した事故について、国の運輸安全委員会は、天候が悪化したにもかかわらず目視による飛行を続け、雲を避けるために高度を下げすぎたことが原因だとする報告書をまとめました。

おととし11月、安中市の山の斜面にヘリコプターが墜落し、乗っていた男性2人が死亡した事故について、国の運輸安全委員会は調査結果を公表しました。

それによりますと、事故機は目視で周囲の状況を確認しながら飛ぶ「有視界飛行」で山間部を越える予定でしたが、当時、上空の天気は曇りだったということです。
運輸安全委員会がGPSのデータを解析したところ、事故機は針路を変更して雲から離れるように徐々に高度を下げていたということです。
気象データなどから、当時、現場付近には高度545メートル付近に雲が広がっていたと見られ、事故機はほぼ同じ高度の530メートル地点に衝突していました。

このため報告書では、天候が悪化したにもかかわらず目視による飛行を続けたところ、雲の中に入って視界を確保できなくなったため雲を避けようと高度をさらに下げた結果、山に衝突したと見られると結論づけています。