シューベルトは素朴な人、メロディーアンな人、彼のピアノ曲は、ショパン的で

なく、ベートーヴェン的なこと、つまり、構築されていて、かつメロディーがある

・・・のである。構成はベートーヴェンに劣り、メロディーの美しさはショパンに勝る。

彼のメロディーは、美しい、が感傷的でない、構成・構造は、一応「それなりに」整っているが、

ベートーヴェンの構造と異なり、構造のための構造であることが多々ある。構造と自由とが葛藤している。

他のロマン派と彼を分かつところは、彼が、ピアノ、弦楽、交響曲、など多才な分野に才能あること。

彼は対位法には向かない。長く生きていればどうなったかは・・。彼の才能は天然の中の天然である。

努力でなく。もちろん努力はしている・・。