カントロフピアノリサイタル(シンフォニーホール)

リスト:J.S.バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」BWV12による変奏曲 S.179
シューマン:ピアノ・ソナタ第1番 嬰へ短調 op.11
(休憩)
リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」からペトラルカのソネット 第104番
    別れ(ロシア民謡)
    悲しみのゴンドラ II
スクリャービン:詩曲「焔に向かって」
リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」から ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」

前後半ともに最後まで演奏し切って拍手を受けていた。前半のシューマンは情感のこもった熱い
演奏で本当に素晴らしかった。後半の最初と最後にリスト:巡礼の年 第2年「イタリア」からだった。
どっちもスケール感があって文句なしにひきつけられた。さらに細部までこだわっていたから唸るしか
なかった。アンコールは5曲。4曲めが終わってホールが明るくなってこれで終わりかと思ったら、観客の
大きな拍手は続き、さらに途中からスタオベまでする人も増えて来て、その様子を見て、カントロフは
5曲めのアンコールを弾き始めた。休憩中にプログラムが終わってからのカーテンコール中だけスマホなどで
その様子を撮ってよいというアナウンスがあった。やっていた人はごく少数で、みんな拍手やスタオベで
カントロフのアンコールをたたえていてスマホで撮ることまで手が回っていないようだった。(自分は
3階バルコニー席だったから、みんなの様子がよく見えた。)