対訳本・注釈本について情報交換するスレ
対訳本のまとめ
大学書林・・ほぼ外れ無しで解説が詳しい(例外「吉田寅次郎」編注者の独りよがりで最悪)
南雲堂・・解説の詳しいものと外れの差が激しい
旺文社・・学習者向けの配慮がそこそこ為されている。極端な外れは無い
研究社・・ほぼ戦前のものの再販で、英文学叢書の注のコピペも多い。
金星堂・・ほぼ外れ。別宮貞徳でさえすさまじい手抜き。申し訳程度の語句注。
英宝社・・既存の翻訳に注を付けたものが多い。にも関わらず語句注ばかり。
開文社・・判型が小さいため注の量に限度があり簡潔な注が多い。
培風館・・対訳ではなく脚注もしくは巻末注+巻末訳。脚注の場合は「ミル功利説」などを除いてやっつけ仕事
英光社・・基本的には和訳無しの注釈本だが別冊和訳付きの場合もある。注は詳しめ。
春陽堂
外国語研究社
外語研究社
英文学社
以上4つは定期的に配本していたらしく、締め切りに追われたやっつけ仕事ばかりであり
語学的にはあまり参考にならない。しかし1冊が600ページを越えているものもあり(しかも難解)、
分量がすごい。研究社の英文学叢書を1冊丸ごと対訳本にしたような感じである。 注釈本とは
巻末注、見開き注、脚注の形で語学や背景知識の解説があるもの。
作品の解釈も載っている場合がある。
主に大学の教科書として用いられる場合が多い。
昨今は洋書が安く入手でき、コピーを配布することも可能なため
本格的な注釈本の発刊数は減っている。
文学作品の注釈本の新刊はほとんど無い状態である。 昭和40年〜昭和42年ごろに刊行された「研究社推理短編シリーズ」というのがある。
たぶん全部で10冊のシリーズだと思う。
縦が新書版と同じで横が5ミリほど大きいサイズ、70〜85pとやや薄め。定価は120〜150円。
巻末注で全体の2割ほど。中内正利、天満美智子、小池滋、長谷川正平などが注釈者。
私が持っているのは7冊だけだが、このシリーズ、これ以外に他では見たことがない。
かつては研究社もこういうサイドリーディング用の本を出していたかと思うと、感慨深いものがある。 >>7 南雲堂は今買えるものに関しては、
本格的な作品はあんまりない。まあ、これはどの出版社もそうだけど。
未だに昔ながらの本格的な作品を売ってるのは開文社くらいかな。
金星堂や成美堂はだいぶ絶版になってしまった。
あと、本格作品を多数出してた北星堂は昨年解散した。本当に残念。
>>8
知ってるよ。でも4冊くらいしか持ってない。
新推理短編シリーズって言うのは今でも入手可能だよ。
判型が少し大きくなってる。
研究社は今も小英文叢書とか出してるけど、
英文科の専門課程でしか使ってないみたい。
某上位国立の先生が「もう今の学生には使えない」って言ってた。 私が知る限り過去最強の注釈本は
南雲堂の詳注ホーソン短編集と詳註緋文字
あと関西大学が出したJane AustinのMansfield Parkの
注釈本(全三冊)もすごかった。
研究社の英米文学叢書や小英文叢書は語学的にはそんなに役に立たない。
それでも市河三喜や中島文雄みたいな語学畑の人が注釈書いてるのは
結構詳しいけど。ただし市河は小英文叢書の方の注は全然詳しくない。
個人的に好きなのはヘンリ・ライクロフトの私記の戦後の改訂版 >>11は19世紀以降の作品に関して
シェイクスピアやその同時代の作家の注釈本には
すさまじく詳しいのがある。
研究社や大修館のも詳しいけど、篠崎書林のも相当詳しい。 数年前に、ヤフオクで篠崎書林の「農夫ピアズの夢」等の
注釈本がすごい安い値段で出てたんだけど、
長期間落札されてなくて、「後で落札すればいいや」と思ってたら
何時の間にか落札された。
でも当時は16〜17世紀の英語作品は興味無かったんだけど
今になってすごく興味出てきて、惜しかったと思ってる。 ヤフオクで対訳オコーナーを入手。
近所の図書館に多数南雲堂の対訳があるが
これは無かった。
私の目標は現物をそろえることで無く、読むこと。
だから図書館にあれば十分。 大学の英書購読で使った教科書が篠崎書林のThe First and Last Freedomだった。
当時は宗教書っぽくて胡散臭いと思っていたが
社会人になってから読み返したらいろいろ得るものが多かった。 うち大学では教養部(当時)のときの英語はスーザン・ソンダグの『隠喩としての病』だったな。
ちょうどみすず書房から邦訳が出ていたので、授業で当てられたらみんなその邦訳文を少しだけ変えて答えていた。
今にして思えば真面目にやってれば結構力がついていたかもしれないな。
もったいないことをした。 すみません。
>>15は英書購読ではなく英書講読の誤りでした。
>>16
俺ももっとまじめに講義を受けるべきだったと後悔してるよ。
学生にあって社会人にないのは時間だから。 今はネットがあるおかげで邦訳を簡単に探して買えるよね。
対訳の価値が薄れている。
邦訳の情報も提供してあげた方がいいかも。 詳註緋文字
昔買った記憶があるので、押し入れの中を探してみたら出てきた。小口はかなり
古くなっていたが、中はそこそこ綺麗。古本で、200円の値がついていた。
買ったはいいが、結局日本語翻訳とラダーエディションを読んで、お茶を濁した覚えがある。
短篇集の方は、その後御茶ノ水駅近くの古本屋でおいてあるのを見たが、どうせ読まないだろうと思って買わなかった。
今回、アマゾンのマーケットプレイスに安く出ていたので、収集家さんに触発されて注文してみた。きちんと読み通すかは分からないが。 >>18
だから注釈の量で対訳本の価値は決まる。
注釈のほとんど無い、もしくは辞書で調べれば分かるような
ことしか書いていない対訳本は価値なし。 注釈本と言ってもいろいろ。
その本が書かれた時代による。
日本語で書かれた本だってそうだろ。
村上春樹の本の注釈本とかアホw
そこまで新しくなくても夏目漱石くらい注釈なしで読めって。 すっげえ貴重な対訳本発見!!
レベルの高い英文の対訳訳注は興奮する!!!
しかし昔はこんなレベルの高い本を高校生用に売ってたんだな。 やばい・・・・
昔世話になった人と会うことになったのだが
「あの人と会って食事する金があれば絶版対訳本が買えるのに」
「注釈本が○冊買えるのに」
と後悔するようになってしまった・・・
対訳本・注釈本買うために友人関係さえ煩わしく思うようになってしまった・・ 誤訳どれくらいあるかわからんような注釈集めてもなあ〜
知識欲と収集欲を(意識的に)取り違えているんじゃね。 >>16 スーザンソンタグ
懐かしい。
私は45歳ですが、同い年くらいですか? ついにスティーブンソンのvirginibus puerisqueと
アーヴィングのスケッチブックの研究社英文学叢書版を
入手した。
スティーブンソンは相変わらず難しくて興奮する。 研究社の英米文学叢書は25冊持っていて、The Sketch Bookもある。
ただDavid Copperfield全3冊のうち3はまだ持ってないんだよな。
手に入れるのはもう無理かもな。 昔、ウェイクフィールドの牧師の薄い奴と失楽園の薄い奴を
書店で見かけたような気がする。 >>29
失楽園の英文学叢書版は貴重
今では小英文叢書の冒頭の部分だけを収録したものしか
入手できない。 >>28
3だけ入手するのはきついかもしれない。
3冊まとめてなら手に入ると思うが。 スレ違いになるが、白金台のブックオフは昨年の10月末で閉店していたんだな。
ブックオフで一番洋書を置いてある店で、半年に一度ぐらい行っていた。
毎回PBを10冊ぐらい購入して、英潮社のペンギンブックスも3冊ほど安く買った。
住民の文化程度にもよるんだろうが、地元のブックオフはクズ本ばかり。
欲しい本がなかなか入手出来なくなりつつあるような気がする。 白金台の近くに住んでるなら、足をちょっと伸ばして五反田の Good Day Books に行けばいいのに。 残念ながら多摩の方に住んでいるので、半年に一度ぐらいしか白金台に行かなかった。
五反田のGood Day Booksって、どんな感じ? Good Day Books
ネットで調べてみた。今度行ってみるわ。サンクス! 注釈本ってちょっといいなあとおもったけど
いかにも文学って題材しかないし数がすくないし
古いし高いのが残念。 地元の図書館オンライン検索したら
現代の作家シリーズ全巻そろっていやがった。
買わなくてすむな。 つーか基本的に図書館ってちょっと
時代遅れだから洋書より対訳本のほうが探しやすいぐらい。
"対訳"で検索すれば小さな町の図書館でもごっそりでてくるはず。 >>40
調べりゃどこにでもあるとおもうよ。
俺が来年いきそうな地方都市の図書館にもあった。 ハーディーのテスの研究社英文学叢書版(訂正版)を購入
本文500ページに対して註が140ページしか無いので
少し不満だ。序文を読むと、かなり忙しい中で註を作成したようで
訂正版で4ページ補註を追加していることからも、
結構やっつけ仕事だったのではと思える。
一方、同時に買ったIzaak Waltonのthe compleat Anglerは
本文203ページに対して註が117ページで満足 解釈書で扱うのって超難語だらけやな。
ラテン語っていうより以外と古英語的な語が多くて
なじみがない。 対訳本の使い方いまいちわからんなあ。
普通に英語のまま読んだほうがスムーズだし。俺って結構英語力あるのかも。
でもたまに微妙なところあるとストーリー追いにくくなるから
そのへんの担保にはなりそう。 >>45
和訳にはそんなに価値ないよ。
>>5を見てもらえば分かる通り、価値があるのは注釈。 死にたい・・・
こんな注釈本とか対訳本とか集めて喜んでる場合じゃなかったんだ・・・
でも中毒になってしまった・・・ 集めて何年なん?
もしかして注釈本のサイトやってる人? >>48
そんなのあるの?
集めて10年くらいかな。 注釈本のリストが載ってるサイトあるね。
ちょっと昔っぽいサイトで
あれやっている人かと思った。 注釈本が必要な人って、英文科の人とか英文学者でそ?
一般の人が読んだ文学作品の注釈なんてギリシャ神話
ローマ神話と聖書とシェークスピアが大半でそ? 一般人は誤読しようとしったことじゃないしな。
むしろ誤読には誤読の楽しさがある。 100年くらい前の英文読むのに注釈が必要なやつって池沼じゃんw >>53
お前はいきなりポーの翻訳で誤訳していたわけだが。
しかも特に難しくない個所を >>54
自己紹介乙
227 :名無しさん@英語勉強中 :2014/01/20(月) 21:45:12.48
多読野郎 対 注釈本野郎
その2
>>186
>彼は目利きだからね。
criticalという単語から「目利き」という言葉を導いたのだろうが
ここはa critical turnで「重大な展開、局面、事態」という感じだろう。
ex. Things have reached a critical turn.
「自体は決定的に重要な段階に差し掛かっている」(英和活用大辞典)
だから訳は「だれでも重大な局面を迎えたなら、(頼りになるのは)彼だ」 >>55
これは私が所有していた注釈本の間違いなww
で、直後に私はミスに気づいて修正してるから。
お前は冒頭の部分から明らかなミスを複数しているww >>56
>これは私が所有していた注釈本の間違いなww
カンニング乙 >>57
wwwww
お前さ、注釈本の解説がそこまで詳しいと思ってるのかよww
最近の一部の注釈本以外は、事項解説が主で文法の解説なんて
大したないんだよww
そして私は間違いを発見しているのだから、カンニングでは無い。 >カンニング乙
おや、もしかしてお前は、注釈本に価値を見出してしまったのかな?www
参照する価値の無いものなど、カンニングしても意味ないはずだからなw >>58
>そして私は間違いを発見しているのだから、カンニングでは無い。
苦しい言い訳乙。 学燈文庫の
蜘蛛の巣の家(ギッシング)
黒猫(ポー)
旅はロバづれ(スティーブインスン)
を購入
解説が詳しくて非常に良い。 良スレ。あげる。
対訳を使う勉強法、もっと学者さんたち研究して深めてほしい。 研究社の英米文学叢書の番外編ともいうべきものを3冊持っている。
「宝島」(市河三喜注釈)、「若草物語」「小公子」(共に岡田美津注釈)
同じようにクロス装で、初版が昭和の初め頃。
他にもあるのだろうか? 収集家さん、知っていたら教えてください。 研究社の英米文学叢書の番外編ともいうべきものを3冊持っている。
「宝島」(市河三喜注釈)、「若草物語」「小公子」(共に岡田美津注釈)
同じようにクロス装で、初版が昭和の初め頃。
他にもあるのだろうか? 収集家さん、知っていたら教えてください。 アルスという出版社の昭和3年6月発行
「田園の春」 ギッシング作 戸川秋骨 詳注 というの持っています。
これは「ヘンリライクロフトの私記」の春の部の対訳です。
ヘンリライクロフトは人気で上の市川さんにも注釈書が研究社であったはずです。 検索のスーパー源氏 http://sgenji.jp/search/
ここで市川三喜 さがすとあなたのおっしゃる研究社いくつか出ていますよ 「国家の品格」対訳本買ったよ。IBCパブリッシング(株)
数学者で留学経験もあり、論理的な表現をなさる藤原さんの原文を
ジャイルズ・マリーさんが英訳。ちょっと理想的な対訳本じゃないかと期待マックス 注釈本さん、ロングマン現代作家シリーズって知ってる?
よい? 少し前に南雲堂の現代作家シリーズをすべてそろえたが
最近では研究社の新訳注叢書も全て揃いつつある。
ところで最近入手した本で良かったのが大学書林語学文庫の
「跳び蛙」 これはマーク・トウェインの「跳び蛙」と「列車内の人喰い人」
の対訳なのだが、解説が非常に詳しい。 モームの「怒りの器」を入手。
これでモームの対訳は英宝社5冊、
南雲堂3冊、金星堂4冊、三笠書房1冊を入手。
しかしまだ金星堂が残り5冊もある。
これは相当大変だろう 対訳本、今何冊持ってるのだろうか。
100冊は軽く超えている。
150はいっているだろう。 南雲堂現代作家シリーズに続いて
旺文社英文学習ライブラリーをコンプリート ハーンを細々と集めてます。跳び蛙探してみますよ(⌒‐⌒)ノ 最近、オークションで対訳本を入手しにくくなった。
昔は本当に安く入手できた。
あの頃本気で集めてよかったのだが、
「対訳アンダーソン2」を「ページ数が少ない」という理由で
当時200円でAmazonで出品されていたのに買わなかったことが残念。
今や数千円になってしまった。
まあ、近所の図書館にあるので、5円コピーで300円くらいで
コピーすればいいが。 今月だけで対訳本を20冊も入手した。
もちろんすべて絶版本。 行方氏の「Red」がすごい。
これほどまでにすごい対訳本は見たことが無い。 現代日本文学英訳選集というのが昭和にあった。
まだ古本市場に出ている。これは日本の作品を英訳して注釈がついたものらしいが
サイデンステッガーとかが書いてるんで質も高いのではないか?? >>84 情報さんくす。アマゾンのコメントも全部読みました。
買って読ませてもらいますわ(⌒‐⌒)ノ たしかに「Red」はいいね。>>84さんじゃないけど、自分も購入して今読んでるわ。 ガキ等文庫が、いや、学燈文庫の英語がすごい。東大の教授たちが
みっちり書いていた。これからの人口減少ではもうああいう出版企画は
日の目を見ないだろう。惜しいな 英語だけでなくドイツ語の学習書が本当に減っている。
対訳本などもうほとんど品切れで再入荷予定なしっぽい 行方先生の「Rain」(英光社)を持ってる人いたら、内容を教えて >>91
一学年二百何十万人もいた世代もあったが
今は百万やそこらだからなー。
単純にドイツ語にチャレンジできるやつも半分以下だわ
東大他のレベルも落ちてるって言うし >>92
見開きで左側が英語、右側が日本語の注。
注はぎっしり詰まっている。つまり全体の半分は注釈。 もともと貧乏な学生時代に、ヤフオクの絶版解釈本が
どうしても落札できず、代わりに手を出したのが注釈本、対訳本だった。
その後、社会人になり、自由な金が手に入り、以前欲しかった
絶版解釈本も大半は収集できたのだが、それでも対訳本注釈本の
収集癖は止まらなかった。
対訳本は数に限りがあり、既に旺文社と南雲堂はコンプリートし、
研究社のもほぼ集まった。
だが、大学の注釈付き教科書は無数にある。
しかもほとんどの人はそんなものに価値を見出さないので、
安価に入手できる。注釈教科書では千円でも相当な高額商品だ。
だから1カ月に何冊も何十冊も購入できる。
結果、今手元に何冊あるのか数えることもできないほど無数に
集まってしまった。
だが、注釈の量が多いものを入手できた時はうれしい。
時々予想外な掘り出し物があり、その時は性的興奮さえ感じる。
「この注釈本をやれば、大学受験用の解釈本では得られない知識が得られるんだ!!」
などと思いながら読んでる。
注釈本ばかり精読していると量がこなせないので、
同時に英米の雑誌やペーパーバックも読む。
こんな人生がいつまで続くのだろうか。 >>95 絶版解釈本って具体的にどんな本ですか。
野原三郎ですか
ぼくは注釈よりも作品自体が面白くないとダメな方です。 >>96
三省堂のクラウン英文解釈とかの1万円オーバーになる本。
今でもこれは落札できていない。
あとは学研英文解釈もまだ落札できていない。
それ以外はだいたい落札できた。
古い対訳本注釈本を、古い辞書を使って読むのが好きだ。 >>97 レス、サンクスです!
学研というのは堀内克明さんのですか?
原の英標などはお好きですよね(⌒‐⌒)ノ >>98
学研英文解釈は
中西秀男という人が書いたもの。
1万円以上でも落札できない。
英標は初版以外すべて持っている。
初版は中身を見たが、買う価値はないと思った http://www.kaitakusha.co.jp/book/book.php?c=388
開拓社のRip Van Winkleの注釈本が、おそらく今まで出会った
注釈本で一番注釈が詳しい。
本文が26ページで、注釈が71ページ。
語学的な練習問題が3ページついていて、しかも解答解説付き(5ページ)。
注釈書いたのはあの安井稔。
この作品は研究社と旺文社と大学書林と南雲堂から対訳が出ている。
だからそれらのうちの一冊さえあれば、すさまじく注釈の詳しい
対訳本の完成。行方のRainに匹敵する。
古い作品だから、レベルは行方以上か。