テーマ10の「クジラの構文」に代表される、<no+比較級> (pp.70-74) での、勝手な二重の否定の作用域の設定など、「?」のオンパレード。
著者は英語本を2000冊読んだ上で、この本を書かれたそうなのですが、毛利可信 『ジュニア英文典』 (研究社、1974年)、『英語再アタック 常識のウソ』 (駸々堂、1987年) とか、T.D. ミントン 『ここがおかしい 日本人の英文法 III』 (研究社、2004年) など、
昔から、最近まできちんとした本は世に出ているのですから、それを越えるような本を書くために、2000冊を生かしてくれたらよかったのになと思いました。