(続き)
(4) ma cher a mi-o は、正しいフランス語では mon cher ami (= my boyfriend) と言うのか、
あるいは ma chere amie (= my girlfriend) と言うのか、どちらかにしないといけません。(ただし、chere の一つ目の
e には accent grave というフランス語特有のアクセント記号がつきますが、文字化けするので
ここではつけないようにします。)

(5) a mi-o の最後の -o は、音(リズム)を整えるためにわざと加えてあるものです。
この歌では、それぞれの line の最後の単語が -o で終わるように工夫され、それによって
rhyme みたいな効果を生み出しています。

(6) なおこの -o をつけると、いかにもイタリア語あるいはスペイン語っぽい響きになります。
イタリア語やスペイン語の男性名詞や形容詞の男性形や、過去分詞の男性形は、
-o で終わることが多いのです。

(7) しかしこの歌はアメリカの New Orleans あたりの雰囲気を醸し出す歌なので、
イタリア語ではなくてスペイン語っぽい響きを出していることになります。

(8) この歌はそういうわけで、全体的にスペイン語っぽい単語や、New Orleans を初めとする
Louisiana で話されているフランス語の古い形を思い起こさせるような単語などがたくさん出てきます。
bayou という単語も、この歌に出てくるのです。