>>56
スペインはカタロニア自治地区みたいなもの設けなきゃあならんくらい沢山いるじゃん。
ざっくりで、カスティリア語7割カタロニア語2割。
ポルトガル語にそっくりなガリシア語が1%よりちょっと少ないくらい。

ドイツは、ニーダーザクセン語とニーダーフランケン語であわせて3割強。標準ドイツ語は所謂高地ゲルマン語、
ニーダーザクセン語とニーダーフランケン語は低地ゲルマン語で、文法も音韻構成も違う。
オランダ語、フラマン語は低地フランケン語を標準化したもので、大雑把に言えば、ドイツ語とオランダ語との差。
但し、筆記には標準ドイツ語を使い、自ら訛ってはいてもドイツ語の話者であるという意識があったりする。

イタリアは、一応全土でフィレンツェ方言から標準化した“イタリア語”が公用語となっているけれども、大きく性質の
違う、北部のガロロマンス語系の方言と、中部南部のイタロダルマチア系の方言があって、国内の統一意識の
妨げの一因にもなっている。

イギリスは旧植民地出身者が意外に多く、ヒンドスタン語の話者の印僑、マレーシア語の話者のマレー系がそれぞれ
3%ほどいる。

フィンランドは、歴史的経緯からスウェーデン語の話者が人口の5〜6%。

ノルウェーはハナから国語が二つないし三つ。
デンマーク語に近い書記法と語彙のブクモールと、各地の方言を中立に混ぜたニーノルスク。加えて、もともと
フィヨルドごとに激しく方言が違うため地方ごとに通じる言葉が違う。

スウェーデン。明確ではないが、南部スコーネ地方は歴史的経緯・地理条件(コペンハーゲンから橋で渡れる)から、
実質的にデンマーク語の方がよく通じる。920万人中、110万人。

デンマークはシュレスヴィヒの分割によって、ドイツ語の話者を10万人抱えている。ドイツ側にもデンマーク語の話者が
10万人ほどある。デンマークは人口が550万なので、2%に少し届かない。