>>462
古アジア諸語も含め、抱合語や複統合語の連続体があって、その南限がアイヌ語なんじゃないの?
ちなみにアイヌ語はユーラシア及び諸島嶼の東端地域において人称接辞を持つ言語の南北の連続体の南限でもある

人称接辞の有無に関しては、主語表示のみだがトゥングース諸語の内部にも境界線があり、
中国語と接触した満洲語だけがそれを持たない
同じく蒙古諸語においても主語人称接辞を持つのはブリヤート語・オイラート語・ダウール語などで
最も中国語と接触したと思われる狭義のモンゴル語だけが持たない
日本語と朝鮮語が人称接辞を持たないのは周知の通り

アイヌが北から来たというより、
中国語と接触して人称接辞を失った言語特徴の波が
言語の枠を超えて西から東、南から北へと移動していったんじゃないの?