>>401
「は=あり」、「が=持つ」なんだが
「が=持つ」の例を追加しておくと…例えば

「君が代、我が家、我が青春」などがある。
それぞれを日本語に訳すと

 君が代 = 君 持つ 時代 = 天皇 持つ 時代・天下・国家
 我が家 = 我 持つ 家 = 我 持つ 家・家庭・家族
 我が青春 = 我 持つ 青春

古い古語辞典では、「が」は所有を表す格助詞で、
時代が下るに従い、主格を表す格助詞に使われる様になった、とあった。

つまり、一番古くは、所有を表す役割の助詞で、
時代とともに、主語を表す役割の助詞にも使われるようになった。
しかしながら、その機能は古より変わらずに「が=持つ」である。

三上章の「象は鼻が長い」を例に日本語に訳すと
 象は鼻が長い = 象 は 鼻 が 長い = 象 あり 鼻 持つ 長い 

という風になるから、これは二つの文が一緒になった複文だ。

話者は最初に「象は=象 あり」と言っているから
「ここに象があるんですよ」と言っている。
「これから話すことは、象のことですよ」と全体説明、背景説明している。

そして次に「鼻が長い=鼻 持つ 長い(という状況、事情、性質かな)」
と話を続けている。「鼻は長いという性質を持っている」と言っている。

この鼻が誰の鼻かというと、言うまでもなく象の鼻だ。
その理由は「象は=象 あり」と言っているからだ。