>>525
主語はもともと動詞の人称接辞だとすると、
「主語+動詞、動詞+主語」に該当する部分、
{Hans trinkt, trinkt Hans}をドイツ人がどう感じているか
日本人には分からない、たぶん絶対にわからないよ。

ただ単純にドイツ語単語に日本語単語を当てると、こうなる↓
(1){Hans trinkt=ハンス 飲む}
(2){trinkt Hans=飲む ハンス}

日本語にこう訳すと若干違う様な気がする。
(1)は文だけど、(2)はハンスだよな。
ドイツ人にも語順が違うから、全く同じと言うことは無い…はずだ。
しかしながら、言語要件論で、日本語に意訳すると↓

{Hans trinkt=ハンス 飲む=ハンス(は)飲む}
{trinkt Hans=飲む ハンス=ハンス(は)飲む}

なぜなら、{Hans trinkt, trinkt Hans}は、どちらも
動詞に人称が前後にくっついて、誰が飲むかを明らかにしただけだ。
意味的には「飲む主体はハンスだよ」と言っているだけだ。
そうすると、意訳すると、こういう意味だろう↓

(1)Hans trinkt heute Rotwein. ハンス(は)飲む 今日(は) 赤ワイン(を)
(2)Heute trinkt Hans Rotwein. 今日(は) ハンス(は)飲む 赤ワイン(を)
(3)Rotwein trinkt Hans heute. 赤ワイン(を) ハンス(は)飲む 今日(は)

なお、日本語は(一応の)助詞が発達していて、
そのため単語の役割(=格)が明確で、非常に精密な言語になっている。
かつ助詞付き単語なら、文章内をほぼ自由に移動可能な=柔軟な、言語だ。