>>814
もともと住んでいる場所で呼ぶ風習はあった
藤原道長の祖父・藤原師輔は九条に住んでいたので「九条殿」
藤原道長の父・藤原兼家は三条東に住んでいたので「東三条殿」
藤原道長が「御堂」と呼ばれたのは土御門殿に大きな仏堂を立てていたため
ただし平安時代は婿入りで正室の家に住み住居は娘が相続するのが原則
代々の邸宅が違っていることが多くこの呼び名は一代限りでそれが家名になることはなかった

平安時代末期ごろから武家の台頭の影響で父が勝ち取った土地と家を嫡男が相続するようになった
藤原兼実が建てた九条殿は嫡男が相続して代々九条と呼ばれることに
この家名が後に言う苗字になった