アメリカは沖縄を「日本固有の領土」とは認めていない。
なぜアメリカが沖縄を「日本固有の領土」と認めていないかというと、アメリカは「固有の領土」という言葉が国際法上の用語ではなく、国際社会に共通の定義がないことをよく知っているから。
もう一つの理由は、アメリカは沖縄の前身である琉球王国と1854年7月11日に琉米修好条約(国際条約)を締結しているから。
アメリカは同年3月31日に日本と日米和親条約を結んでいるが、アメリカがそれとは別に琉球王国と琉米修好条約を結んだのは、琉球王国が日本の統治権(主権)が及ばない独立国であることを当時のアメリカの政治家がよく知っていたからである。
そして、その琉米修好条約は翌年の1855年3月9日に米国議会が批准し、同日、第14代大統領のフランクリン・ピアースによって公布されている。
これらの歴史的事実は、当時の琉球王国が国際法上の主体(主権国家)であると認められていたことを意味する。