唐招提寺の金堂は「天平の甍」と呼ばれて奈良時代からそのままの姿と思われていたのが平成の大修理で
バラしてみると明治の修理で鉄骨によるトラス構造が入っていた。もともとは低かった屋根を元禄の修理で
高くしたツケで部材に無理な力が掛かっていてその対策としてトラス構造が用いられた。平成の大修理で
オリジナルの姿に戻すか現状を維持するか検討した結果トラスを残して現状のままとすることになった。
やっぱりあの急勾配な屋根が「天平の甍」だと信じられていてそれが魅力だからオリジナルに戻して観光客が
離れることを恐れたからだけどね。