司馬遼太郎 Part13
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司馬遼太郎全集を重箱の隅をつつきながら読み進めてまいります。
現在「翔ぶが如く」が進行中です。
前スレ
司馬遼太郎 Part12
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/history/1516287702/ 【凡例】
★小説・紀行では物語の場所もしくは旅の場所を示す(余談のときは、項目を示す)。評論文では、項目を示す。
▽作品に出てくる語句・文章
▼作品には出てこないが、背景を理解するために必要だと思われる語句
【注意】
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■■司馬遼太郎症候群について語るvol.3
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/history/1365866256/
司馬遼太郎の家康過少評価は異常
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/history/1331922006/ 少しペースを上げないと、筆者が死ぬまでに終了しない。 最後の作品は、『街道をゆく』の「熊野・古座街道」になる予定。 第19章 退去(つづき)
〔一〕黒田清隆(つづき)
――故郷に帰られますか。
と黒田は問いたかったが、水面の魚をすかし見ることに熱中している西郷に問うことは、なにやら憚られるものがあった。維新第一等の功労者が、官職をすてて栄華の都府をあとにして故郷の山林に隠れようとしているのである。
黒田が何を問い、どう諫めようとも、自分の吐く息が生ぐさすぎるような気がして、物を言う気力も失せてしまったのである。
西郷はこのあと、何度か網を打った。黒田はそれを葦のあいだから眺めていただけで、結局はすべての思いを一礼に籠めて立ち去らざるを得なかった。 ★日本橋小網町
▽10月24日朝
黒田清隆は、西郷が辞表を提出して姿をくらましたということを知ると、西郷の寓居へすっ飛んで行った。
黒田は大久保の有力な働き手として征韓論つぶしに活躍したと書かれているが、この小説では特に何もしていない。 ▽田中与助
前スレ〔930〕で「本章に登場する「田中」という下僕は、与助か市助のいずれかであろうか?」と述べたが、田中与助であった。
伊集院生まれの気のいい青年で、黒田が世話をして西郷の身辺の世話をさせていた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています