神武天皇の祭る古代の神社は阿波にしかなかった

神武天皇。神倭伊波礼比古命(かむやまといわれひこ)と呼ばれた人皇初代の天皇である。
神武東征と言われ、ちょっと日本史を知っている人なら、人間の天皇の初代だと認識している有名な天皇だ。
今でも奈良の橿原神宮はその壮大な敷地を有して有名な神社である。でも創建は明治中頃。

だったら古代にはその在位した場所にそれなりの神社があると考えるのが普通であろう。

古代の神社名鑑、延喜式に掲載されている神武天皇をご祭神とする神社はただひとつ。

阿波は鈴川山に鎮座した樫原大明神ただ一社である。

近世以降には諸国には多々神武天皇をご祭神にした神社があるだろう。
でも古代はただひとつ。この意味を十分わかってほしいものだ。

しかも橿原神宮が明治の中ごろに建立されて後、ある日轟音とともに建立されていた山上が崩れ落ち、谷の埋もれてしまったという。村民がこれを掘り出し、再建しているのだが、これも作為的な匂いがしないだろうか? 地震でも轟音はたぶんしないと思うのだが。
ここは山崩れも起こるような地形ではないので、やはり怪しい事件である。