歴史の動きは経済で説明できる
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
日本史の動乱も経済的な動揺が原因であるし
新たな経済圏の出現で力をつけた新興勢力が天下を取ることが多い 織田信長は撰銭令が細かすぎて商人から相手にされず貫高制を揺らがせる結果になってしまった
経済統制に成功していたらその後の太閤検地でも石高制にシフトしなかったろうね >>1
> 「歴史の動きは経済で説明できる」
キミ、「まるくす」って聞いたことがあるかな?
人の名前なんだけど。
>>3
マルクスを持ち出さなくて
人の根源的な欲求が豊かさにあるのだから
歴史の動きも豊かさを求める人々の動きで説明できる >>4
浅い。
経済も富裕欲求も根源的要素ではない。
ヒトは地球上の動物種の一つに過ぎない。
従って根源まで突き詰めればヒトの行動は全て自然環境条件によって規定される、否、強要される。
共同幻想の範疇内で自閉する思考は真実には辿り着けない。
>>5
自然環境の変化=経済環境の変化
経済環境が自然環境を包摂している >>6
自然環境は物理実体である。
経済環境は共同幻想である。
前者が後者の在り方を強要する。
この過程は不可逆にして不可抗である。
貴君は共同幻想を過度に内化して恰も経済なるものが実体であるかの如き妄執に憑かれているように見える。
野に生えた木の実をもいで喰らう時、貴君の妄執は落ちるだろう。
>>7
食糧獲得も経済活動の一部だよ
あたかも貨幣経済のみが経済であるかのような姿勢は視野が狭いし浅い >>8
文意は読み取ってもらえたようだが、その理解は違う。
それは生物の生理だ。
当たり前のことだが、経済なる共同幻想が形成される何万年も前からヒトは生物として食糧獲得活動を行ってきた。
それが生物ヒトにとって存在の絶対要件であればこそ、共同幻想--経済も政治も--はこれに依拠する所から始まらざるを得なかった。
根源的なものが何であるかは火を見るより明らかだ。
ヒトが自らをまるで自然界から独立した存在であるかの如く誤認してから後に生まれた全ての共同幻想は根源的なものではあり得ない。
貴君はその層序を転倒させるという倒錯に陥っている。
>>9
何を言っている?
ならばヒトの歴史は政治や経済関係なく生理的欲求のみで動いているとでも?
それこそおかしな論理だ
そもそも歴史時代というのは農耕の発明によって
日々の食料確保に追われる狩猟採集時代からの脱却がその幕開けだ
食料の確保という根源的な欲求が農耕を産み
農耕によって蓄積された余剰生産物が職業分化と階級社会を産んだ
ダンバー数を超えるヒトの群れが集住できるのも宗教や貨幣による共同幻想があるからだ
むしろ共同幻想こそがヒトをヒトたらしめる由縁でありそれを過小に評価している君の人間観こそ歪んでいる >>10
ヒトは動物であってそれ以上でも以下でもない。
むしろそれを自然環境から遊離した自立的/孤立的な特別な存在であるかの如く信じ込んでいる貴君の「人間」観こそ傲慢であり歪んでいるものと考える。
繰り返すが、
政治も経済も含めて全ての共同幻想は自然環境条件に規定されてこそ初めて成立し得るのであって、逆ではない。
共同幻想は自然環境を含む物理実体に隷属するものだ。
この関係を仮想的に切断して「歴史の動きを経済で説明」してみても、
それは極めて矮小な重箱の隅を突っつくか、さもなくば同語反復的な迷路に堕ちるだけだろう。
>>11
ヒトはその他の動物とは決定的に違うよ
ヒトは抽象的な言語能力と思考能力を持つ
さらにヒトはその能力によって自然環境をも大規模に改変する力を持っている
話がずれているのでもとに戻せば
ヒトの豊かさを求める根源的な欲求というのは経済的な欲求であると同時に
原始的には個体維持と子孫繁栄にいきつく
したがってこれらが満たせない生存環境においてヒトは自ら行動し歴史を動かしてきた
例えば気候の温暖化により食料生産が増えた場合、それを超える人口増を養うために近隣へ略奪や侵攻を行った
したがって歴史はやはり経済で説明できる 人の営みが拡大するにつれ人的被害が増加、
農民一揆・一向一揆・米騒動が発生したり
飢饉の後には亨保・寛政・天保の改革あり。 戦国時代の有力大名の軍事力を支えたのは軍資金であり経済力だった
織田信長 濃尾勢の交易
武田信玄 甲斐の金山
上杉謙信 佐渡の銀山
北条氏康 関東平野
毛利元就 石見銀山
石山本願寺 信者からの寄進・寄付
などなど…
戦国武将はすぐれた経営者でもあった! >>14
甲斐の地質に金、
佐渡の地質に銀、
関東に広大な平野、
石見の地質に銀、
全て自然環境条件そのものだ。
また本邦に於いて浄土信仰が強大な教勢を誇った根本原因は、
高温多湿と酸性土壌によって物みな瞬く間に消え行くという絶対的な自然環境条件にこそ在る。
そもそも「戦国」なる運動そのものが;
1. 気候変動(小氷期とまで呼ばれる寒冷化)
2. 地殻変動(プレート運動活性化による大地震頻発)
--によって規定されたものであることを無視してはならない。
>>12
何度も繰り返して恐縮だが、
それは生物としての営為であって経済ではない。
貴君自身、
> 例えば気候の温暖化により~
のくだりで経済が自然環境条件によって規定されると認めているではないか。
「歴史」を種としての歴史、人類史、生物史と切り離して語る思考は虚妄、それこそ幻想だ。
実体に基づいてそこに引ける線など存在しない。
貴君の所謂「歴史」は、サピエンス史の直近数千年の部分と云う以上の意味を有しない。
>>15-16
自然環境が経済に影響を与えるのだから当然や
そもそも経済活動と自然環境を切り離すべきという主張をした覚えはないが?
しかし自然環境のみが人の行動に影響を与えるわけではないよ
例えば金や銀といった財宝は単なる鉱石にすぎず動物にとって価値はない
人間が財宝に価値を見出すのは富の交換・貯蔵に用いるという貨幣価値によるもの
自然環境条件「のみ」考慮すれば足りるという君の思想はこのような事例を説明不可能 >>15
その資源を活用しようという動機がなければ飛躍もないな
資源を活用する動機とはつまるところ経済的利益の確保
戦国大名自身の権益の拡大
例えれば、アラブ諸国は豊富な石油資源を活用したオイルマネーで独自の国際的地位を築き上げたが
石油自体が価値を持たない時代には貧しい砂漠の交易民でしかなかった
人の経済活動を抜きにして地理的・自然環境要因のみを語るなら
このような事例も説明できない なんかクソ屁理屈な人がいるが概ね歴史は権力史でありイコール経済の統制力で良いと思う
文言の捉え方の相違なのかな
それぞれの時代の権力背景にどのような経済観念の優位性が存在したかを分析し見出すことはとても面白い試みでしょう 織田信長は熱田を支配下において商業・交易の要所を抑えた 鎌倉幕府の滅亡は御家人の窮乏化が原因!
・当時の土地相続は分割相続主流で開墾地が有限である以上、代を重ねるほど零細化していった
・得宗専制の確立により内乱が少なくなり、土地獲得の手段が乏しくなった
・元寇は国外からの侵攻であり獲得地の分配がなく不満が溜まった
つまり経済的な要因が大きい!
荘園領主と在地荘官の対立も強まり悪党が蔓延する事態となる…
さらに後醍醐天皇も自己の系統に皇統(および持明院統の経済基盤で大荘園群である八条院領)を継がせたいために
自己の意向に沿わない鎌倉幕府倒幕を目指した
倒幕の綸旨は八条院領の各荘園に伝えられたが
その中には足利尊氏の足利荘も含まれていた… >>21
件の気候寒冷化は14世紀から始まっている。
汎世界史的視座からはかの大元ウルスを斃した主因の一つでもある。
人事に自閉していては見えるものも見えて来ない。
>>22
気候要因が経済的な衰退を招くって話なら両者は矛盾しないしむしろ密接に関連している
経済動向が歴史に与える影響を必死に否定する理由は何? >>21
後醍醐天皇が倒幕を目指した背景として自身の皇統へ継がせたいというものがあったが
さらにこの背景には両統迭立による社会の混乱があり、両統迭立を維持する鎌倉幕府の排除が望まれたというのがある
当時、両統迭立によって皇位が大覚寺統と持明院統で交互に継承されたが
それにより紛争(主に土地紛争等)に関して自派に有利な裁可が行われたり
過去の裁可を覆すような裁可が出されたりしていた
両統迭立による弊害によってダメージを受けるので、権門や公家、御家人たちが倒幕を支持する要因になった >>23
独自の解釈による曲解は控えて頂こう。
貴君が「経済こそ歴史の動因である。」とするのに対して小生は
「それでは浅い。自然環境条件こそが根源要因として経済や政治を規定する。」
と云っている。
隷属要因或いは媒介変数としての経済を「必死に否定」した覚えなど無い。
貴君が小生の書込にそれを見たと云うならどのくだりか、解釈抜きで引用願う。
>>25
必死に否定してるようにしか見えないけど?
自然環境要因が根源的かつ決定的論的なら
>>17-18の希少鉱物や石油資源の価値変遷について答えるべき
また、自然環境や地理的要因を決定論的に扱う扱うような理論では時代ごとに覇権的勢力が移り変わることに十分な説明は加えられない
(例えば現在の覇権国家アメリカは地理的に同じ位置にあるのに1000年前には辺境にすぎなかった)
君の書き方を借りるならば、経済的要因がより根源的であり自然環境はその媒介変数にすぎないといえる 古今東西、権力というのものは富の分配と安全の保障によって担保されている
幕府とはつまるところ所領安堵と軍役奉仕を媒介にした集団安全保障装置であるから
御恩がなければ奉公もない
ところで所領安堵というのは領地支配権であり収益権の保証でもある
また奉公を可能にする軍事力も領地支配による収益に依存している
結局ほとんど全ての人間関係は経済利権を媒介にする
その営みが歴史を形成することになる 縄文人ですら交易による価値創出と経済観念はあったからね
翡翠、黒曜石、貝輪など
気候や地勢、資源は密接だけど歴史とはそれらをどのように取り扱ったかの人の行動の記録だから
例えば意思による行動原理を持たない虫や恐竜、動物が経てきた歩みを捉えて歴史と言うなら、そもそも日本史の板の話題に沿わない
科学板でやる話題だよな 土地制度の変遷なども歴史の流れに大きな影響を与えてるな
班田収授→荘園公領制→守護領国制… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています