>>125-126
ありがとうございます。

現代の、系統がはっきりしている、警察庁長官と警視総監ですらそういった様子では、
戦前の様子は推して知るべし、といった感じですね。

内務三役についての示唆は、なるほど、と思う反面、疑念があります。
そもそも、次官は局長の上司(ライン)なのでしょうか、大臣の幕僚筆頭(スタッフ)ではないのでしょうか。

おそらく何事につけ、決裁には大臣に加えて次官も必須でしょうが、
明治の官制では、局長は資格任用で、次官は政治任用でした。
省務に熟知していなけらば務まりませんから、
当時から資格任用に準じて専門的知見のある者を登用したとは思いますが、
次官について運用と議論が進んだ結果、大正期に、政務次官と事務次官が分化します。
私はどちらかというと、元来の次官の性格は、むしろ政務次官の方に受け継がれたように思います。

現在でも、次官が局長の上司に当たるのかというのは、些か疑問です。
というのは、内局の筆頭という位置で、大臣官房があり、官房三課長というのが居ます。
殆どの省庁で官房長を置いていますが、これは任意のことで、法制上必須ではなく、
官房長を置かない場合、大臣官房は次官・次長が統率します。

実務上、次官と局長との間で齟齬があってはうまくないので、
省庁内では、次官も全ての事案に関係するでしょうが、
例えば、省庁内の小事であれば大臣に諮らずとも、次官の権限のみで何か指揮・監督できるのでしょうか。