拳銃は指を引くだけで1つの動作しか行なわないが
刀は抜刀から間合いを詰めて振りかざす3つの動作を必要とする
刀の方が断然不利に見えるがこの状態だと拳銃側には大きな弱点が一つあるんだよ
心の余裕が命取りになるんだよ
この弱点を明確に示した面白い史実が残っていてな、今日は特別に教えてやるよ

嘉永6年(1853年)に、マシュー・ペリー代将が率いるアメリカ合衆国海軍東インド艦隊の蒸気船2隻を含む艦船4隻が、日本に来航した。
この時アメリカ合衆国海軍のペリーの側近であったノルマン•ダグラス少将に江戸幕府の下っ端役人であった近江伊右衛門が切りかかる事件があった
拳銃を突きつけられた近江伊右衛門はゆっくりと目を閉じ右手を刀に添え直立した
ノルマン少将は刀が拳銃に勝てないと悟り諦めたと思い油断した
が、それが甘かった。
心に余裕ができノルマン少将が一瞬くしゃみをした瞬間に拳銃を構えていた両腕の肘から先が宙に舞ったのだ
腕が飛び先程まで2m程離れた場所に直立していた伊右衛門はノルマン少将と30cm程の間合いまで近づき、閉じていた瞳を大きく見開き表情一つ変えずに動揺するノルマン少将の首を一刀両断したのだ
この時間はわずか5秒程だったと言われている