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父ネアルコ×母父ハイペリオンの配合からは活躍馬が殆ど出ておらず、
ネガティヴニックスの代表例として知られており、本馬はその唯一と言ってもよい例外とされるという説を見かけたことがある。
この組み合わせで活躍馬が出なかった理由は、
ガロピン〜セントサイモン〜チョーサーの過剰なラインブリードが良くなかったからであるらしい。
しかし本当にこの組み合わせは相性が悪かったのだろうかという疑問を
抱いた筆者は、簡単な調査を試みてみた。まずは父ネアルコ×母父ハイペリオンの配合で誕生した馬を一通り調べてみると、
本馬を含めて45頭を見つける事が出来た。
その中でステークスウイナーとなったのは本馬や愛オークス馬ヌーリーなど6頭で、ステークスウイナー率は13.3%だった。今度はハイペリオン以外の馬を父に持つ母馬から誕生したネアルコ産駒を一通り調べてみると、
407頭を見つけることが出来た。その中でステークスウイナーとなったのは41頭で、ステークスウイナー率は10.1%だった。
これらの調査は名前が付いた産駒のみで、命名前に他界した馬や死産までは調べきれていないから、
いずれもステークスウイナー率は本来より高い数字が出ているはずだが、
2つの調査が同条件である以上いずれかに有利不利に働いていることは無いはずである。