ハンJ読書部☆3
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>>101
立ち読みでバーッって読んだけどいつものノビーの駄本やったで
いまどき丸山眞男信者なんてそこまで多くないのにストローマン論法でノビーが論破()してるだけ
ましてや丸山批判なんて東大全共闘・カルチュラルスタディーズの国民国家批判と左翼が散々やってきたのに
ノビーの脳内では戦前の講座派マルクス主義・丸山学派・戦後新左翼が全部同じらしい
やっぱアホやでノビー… 中島岳志ってどういう扱いなんや?
今回新潮45に寄稿した松浦大吾のお友達やが >>102
サンガツやで
やっぱりいつものノビーやったか
>>103
小林よしのり如きに論破された西部の腰巾着やろ
「本当の保守なら〜」論法が好きな左派には受けがええんちゃうか そういやパル判事論争の時に負けとったな
サンガツ
『親鸞と日本主義』は読み物としては面白かったから聞いてみたかったんや
それと松浦大吾の名前出したのは新潮45にゲイ当事者が寄稿しとるのが面白いと思ったからやな
Twitterで自分以外を切り捨てにかかっててアレやが >>103
京大ASAFAS出身のインド研究者としては微妙だったんやけど論壇で売れっ子になって巻き返したタイプの人やな
『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』っていうR・B・ボースの評伝で売れた
今もインド研究者としては評価は高くないンゴ
本人もそれ分かってるからか近年はインドやヒンドゥー教については論じないやね 保守系の丸山眞男批判って基本的に『現代政治の思想と行動』に代表される戦後初期の丸山眞男批判ばっかりよな
あんなの吉本隆明の丸山批判の焼き直しやん…もうお腹いっぱいやで
子安宣邦みたいに丸山思想史学全体を批判するのとか読んだことないわ >>99
そんものなのか
戦前のミリオンセラー作家だし、戦後は三笠宮にも元号の件で直接意見していたし
軍部に睨まれたのがいけんかったのかね ノビーってどの層が買ってるんやろ?😲
まともな読書人やアカデミシャンからは馬鹿にされてるし
ビジウヨと言うにはやや過激さが足りない気が😓
ネットにたまにいる変なIT系の人け?🤔 ビジウヨと言うほどの過激さがないからこそ自己啓発本やビジネス書の延長で読むライト層がおるんやない?
既存の権威っぽいものをズバズバ切ってくれるように見えるもんやから
お手軽に知った風な口をききたい人に売れるんやろ
そういう心性はネットde真実なガチのネトウヨとも通底するもんがありそうやな >>110
サンガツなるほどなあ
エセリバタリアンやから反権威主義のポーズとるもんなノビー🤔
その癖自分も東大とNHKの話をするのが好きな権威主義者なんやが😭 坂井豊貴『社会選択理論への招待ー投票と多数決の科学』を読んでるけどおもろいな
集団の意思決定をこうやってメタに考える分野もあるんやね >>96
中川の新刊がヒカルランドから出ると聞いて笑った ノビーの「何か書いているようで何も書いていない」感はSFC出身者っぽさを感じるで
本人のアイデンティティは東大とNHKやろうけども
鈴木涼美や古市賢寿あたりもそうやけどSFC出身者に共通しとる「きちんと自分の専攻を抑えていない薄っぺらさ」を感じてまう
もちろんSFCは領域横断を売りにした学部ではあるけどもなんだかな… sci hubって日本語論文とかも読めるわけ?
どうやって使うのか分からん
哲学研究とか東洋研究の読めないやつが読みたいのだけど 基本的には英語圏の有料サーバーを突破するためのものやから日本語のものはないはずやで
というか日本語で手に入りにくい論文ってほとんどないしな…
国立国会図書館に郵送複写依頼すれば実費のみで送ってくれるで
経済的な理由や国内の検閲体制でアクセスが難しい地域の人間は別にして
先進国の人間はこの手のものは使うべきではないと思うンゴ… 細谷雄一の戦後史の解放シリーズってどうなんや?
今朝の日経に載ってた『II 自主独立とは何か 前編: 敗戦から日本国憲法制定まで』の書評(待鳥聡史)見て気になったんや
ちょうど『I 歴史認識とは何か―日露戦争からアジア太平洋戦争まで―』の電子版がセール中なんやが他の巻含めて買う価値ある? その本は未読やけど細谷の専門である現代イギリス外交に関しては真っ当やな
労働党政権でありながら有志連合に参加したトニー・ブレアの外交を分析した『倫理的な戦争』は面白かった
細谷は北岡伸一門下やなかったかな 「ニューレーバー」「第三の道」を名乗ったブレア政権のブレーンだったのがアンソニー・ギデンズやけど
理論社会学やりながら国政のブレーンになってたギデンズはやっぱり偉大やな
「再帰的近代」「親密性」あたりは非社会学徒の人間でも知ってるギデンズ用語やし…
今第5版まで出てる『社会学』が教科書としてずっと定番なのも凄い ギデンズはルーマンとかベックほどキャッチーな雰囲気はないけど
教科書書いてるだけあって安定感とバランス力高い感じするわ ルーマンのオートポイエーシス理論はすっげぇわかりにくいゾ〜…
ギデンズの再帰的近代やバウマンのリキッドモダニティの元ネタになってるけど
パーソンズやギデンズは読みやすいのにその中間世代にいるルーマンが難しいゾね パーソンズのAGIL理論くらいまでは公務員試験の社会学の科目に出てくるんやな
受験対策してる友達に参考書見せてもらって驚いた記憶があるで パーソンズやルーマンは宮台真司がやたらと褒めとったな まあ宮台自身がルーマン研究して博論書いとったからね 権力の予期理論とかの頃やね
論壇学者の大半に言えることやが
宮台も予期理論とかサブカルチャー神話解体の頃が一番充実してて
売れっ子になるにつれ劣化したタイプやな 宮台ゼミからそれなりに門下生が育ってる分学務は手を抜いてないとは思うんやけど著作はやっぱり初期の方がええわね
当時事実婚だった速水由紀子と一緒に出してた『性の自己決定原論』なんかもセックスワーキングを真面目に論じてて面白かったが メディアと社会学者の仲の良さってやたら目立つけど
思えば戦前の新明正道に戦後の清水幾太郎に加藤秀俊と
昔からメディア受けする学問やったな 『武士道』って海外ではどういう評価されてるんや?って思ってネット検索してもネトウヨ系海外の反応まとめしか出てこないんやが
実際のところどうなんか詳しい人おらんか? 研究者とかの評価は知らんが、Amazon.comで付いてるレビューはほとんど好意的やな 岡倉天心の『茶の本』や鈴木大拙の『禅』と同様に「当時珍しい英語による日本文化論」って程度の扱いやな本来は
そもそも「武士道がキリスト教道徳に比肩しうる」って主張は新渡戸の創作みたいなもんやし
歴史的存在としての「武士道」は山鹿素行や中江藤樹といった儒学者に主張されたような
士大夫的・官僚的な道徳の「士道」に対置されるいささか野蛮な戦国の遺風を指してたんや
具体的には『雑兵物語』『葉隠』『甲陽軍鑑』に書かれたような武人としての精神やな
だけど新渡戸の言う武士道ってのは前者の士道と後者の武士道を意図的に混ぜたヘンな主張になっとる
三島由紀夫や葦津珍彦みたいな右翼が評価したのは本来の戦闘者の精神としての武士道やね
同じく右翼的な学者ではあるが菅野覚明に『武士道の逆襲』(講談社現代新書)という本があるので興味があれば… 三島が自決しないであさま山荘事件とか連続企業爆破事件の論評を書く未来が見てみたかったわ
鈴木邦男みたく東アジア反日武装戦線を一定の評価しそうやが パレスチナに飛んだ日本赤軍や市民社会に潜伏して戦った東アジア反日武装戦線に比べると連合赤軍ってどうも陰惨で人気ないやね
ルポライターの松下竜一は現に『怒りていう逃亡にはあらず』で日本赤軍を書いて
『狼煙を見よ』で東アジア反日武装戦線を書いたけど連赤には言及しとらんかったはずやし
『「彼女たち」の連合赤軍―サブカルチャーと戦後民主主義』で大塚英志が書いた永田洋子論は面白かったけど 中東の自爆テロが元々はカミカゼ的な発想を持ち込んだ
赤軍とかの左派テロリズムの影響ってなんか聞いたことあるな
加藤朗の「テロ 現代暴力論」やったかな 東アジア反日武装戦線自体連合赤軍のアンチテーゼみたいな側面あるしな
ただしアイヌ革命論掲げてテロ活動したからアイヌの和人へのイメージ悪くなった側面も少なくなさそう 東アジア反日武装戦線の教本『腹腹時計』の復刻版が新宿のミニコミ書店模索舎で売ってたから買って読んだけど
正直テロリズムとしては連合赤軍よりはるかに洗練されてて恐ろしいよな
オルグはするな・カンパはしないで働け・市民社会に溶け込め・目立つな・近隣住民とも付き合え…って細やかな方法論に比べると
銃砲店襲って武器かき集めたろ!武装キャンプしたろ!って連赤は幼稚な冒険主義に見えてまう >>136
大森死刑囚なんか当のアイヌ数人に囲まれて「お前たちの活動は迷惑だ」と言われたらしいね >130
新渡戸の武士道は国内では津田左右吉が『武士道の淵源について』っていう論考でクソミソに貶してた
最近では菅野覚明が『よみがえる武士道』で批判してたな
まあ、武士道といっても鎌倉のヤンキー武士道から戦国の個人自営戦闘業者武士道を経て江戸時代のサラリーマン武士道に至るわけでどの時代の武士道を指してるかによって全然違うよね 喧嘩両成敗の誕生に載ってる室町武士すこ
酔っ払いまみれですぐ喧嘩起こしてるの草 津田左右吉は岩波文庫に入ってる『文学に現はれたるわが国民思想の研究』でも「三河物語」「太閤軍記」あたりを例に
新渡戸武士道を批判しとったな
逆に武士の貴族化なら公家みたいな家職でもないのに学問を愛した高級武士たちやな
幕閣中枢にいながら文人政治家として有名だった荻生徂徠・新井白石・松平定信
近世随筆の名作である『甲子夜話』を書いた平戸藩主の松浦静山
本草学や医学に関心が高く自ら研究した福岡藩主の黒田斉清や富山藩主の前田利保
『甲子夜話』はクッソ大著やけど全部翻刻されて平凡社東洋文庫に入ってるからオススメやで 新渡戸武士道は江戸しぐさと同レベルの捏造やってよく言われるけども
それでも道徳規範として一定の有用性があるなら現代に活かしてもええんちゃうかとワイは思うんやがいかんのか 『腹腹時計』はネットにPDF落ちてるけど五全協の武装闘争時代に中核自衛隊が使ってたマニュアル『球根栽培法』は何故かKindleで売ってるな
秘密出版物で著作権確認できないから勝手に売ってるんやろな http://library.iss.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/img/img.cgi?mode=view&rgtn=6507157334&no=001
ガリ版かつ略字多いから読みにくいけど東大社会科学研究所が『球根栽培法』のPDF公開してるで
徳田球一がトップの時代やし毛沢東の人民戦争理論っぽい主張やな >>142
「嘘をついてはいけない」ということを教えるのに嘘の書籍を使うのは倫理的に間違っているのではないか 武士道はよう知らんけど江戸しぐさに関して言うなら
捏造歴史エピソードにしかオリジナリティないんやないけ?
その部分を除いたらよくあるマナー集みたいなもんやろ 小島毅が『近代日本の陽明学』で書いてたけど新渡戸武士道はプロテスタントと陽明学が融合した倫理やからなあ…
日本オリジナルの倫理思想かって言われるとちょっと疑問やな 新渡戸がアメリカで「日本にはキリスト教的規範がない」と言われて悔しかったので「に、日本には武士道があるし!」とでっち上げたのが新渡戸の『武士道』
そもそも新渡戸は洋式教育しか受けてない農政学者なので武士の振る舞いや思想についてほとんど知らなかったのね
でそんな新渡戸が資料とかないアメリカで想像で作り上げたのがあの武士道
そりゃトンチンカンなものになるよ 旧制一高の教師時代に内村鑑三の聖書研究会を学生に宣伝したら
そこから内村鑑三・南原繁・岩波茂雄が出てきたのはすごいと思う(小学生並の感想)
安倍能成『岩波茂雄伝』にいわく岩波は藤村操みたいな明治の典型的「煩悶青年」やったから
内村鑑三の無教会キリスト主義や近角常観の近代親鸞主義といった宗教に触れたみたいやね 一高のクリスチャン人脈はすごいやね、三谷隆正とか矢内原伊作とかに至るまで……
岩波文庫のベルクソン『創造的進化』の訳者の真方敬道も矢内原と同じで、旧制一高で理科だったのが聖書研究会きっかけで哲学に方向転換しとるんやな
(矢内原は京大、真方は東北大)
そこでパスカルをやるのにフランス哲学のできるのが河野与一しかおらんかったんで、そのまま古代中世哲学の後任に育て上げられるとちう
真方の本は博士論文を中心にまとめた『中世個体論研究』のほかは遺稿集の『キリスト教と異教文化の間』しかないけど(どちらも南窓社)
田中小実昌が『創造的進化』の訳文と訳者解説を褒めたのをきっかけに遺族から後者を送られて書評しとった
真方のことは他に木田元も、東北大では厳しく接されたけど訳文はいいとか書いてるンゴ
あとは東北大退官後に勤めた東京女子大で教えた劇作家の如月小春も真方について回想文を書いてるな 矢内原忠雄は東大で一番怖い先生だったらしいが、その矢内原が「内村鑑三先生より怖い先生はいなかった」って言ってたエピソードすこ 江戸しぐさは叩かれるのに武士道は叩かれないのは何故?
既成事実化されてからどれだけ時間が経ったか、それだけの違いやね
ここに保守の言う「時効」原理の欠陥があるわな
保守は設計主義を批判して人間の長い年月の営みの中で発展してきた自生的秩序を重んずると言うけども
その時効の秩序とやらもある時点で誰か特定の人間が設計したものに過ぎないんちゃうんかと 秩序の正統性の観点からその由来が設計によるもんか否かを問うてるんやなくて
それで社会が上手く回るかいう実利的な観点から
新規設計するよりある程度実績あるもんの方がええやろって考え方なんやないの?
実際に保守主義者が伝統伝統言うときは正統性を主張してるだけにも見えるけど… ムーミン谷読んだんだ😄
今読むとまた味わいがあるんだ😭 そうなると保守主義とプラグマティズムがどこまで変わるかみたいな話になるわな
リチャード・ローティなんかはプラグマティズムとリベラリズムとナショナリズムを
独特のやり方で混ぜ合わせてるけどあれはあれで一貫性はあると思う 普通の日本人なら偉大な思想家のKAZUYAさんの本は必読やな >>154
子ども向けの本とか絵本とか改めて読むと良いよね クソコラのおもちゃにされててわろてまうけど
「百万回生きた猫」はほんまぐう名作
佐野洋子はエッセイも全部おもろいやで 絵本でおすすめなのは「ノラネコぐんだん」シリーズかな
絵も可愛いし悪いことをしてごめんなさいで終わりじゃなくてその後働かされるシーンまであるから子どもに読んでもらいたい
勉強で疲れたときに絵本を読むと心が洗われる気がする >>157
ムーミンパパが孤児院から脱走して荒れ地で初めて迎えた自由な「わたしだけの朝」とか
その次の日、森の中でむかえた朝、日差しが降り注ぐ美しい朝に、ムーミンパパが感動のあまりに、生まれてはじめて自分の家を建てたいと思うとか
もうなんか泣けてくるんだよなあ😭 児童文学ならエンデのMOMOも今読むとまた心に来るものがあるな
会話文以外は平易なドイツ語やから大学の二外や三四外でドイツ語取ってたニキは原典で読むのもええで
ドイツの中学教科書版が解説も充実しとっておすすめやわ エンデはもう出てるから置いといて、
11ぴきのねこシリーズは子供のころ大好きだった記憶ある ワイは『ドリトル先生シリーズ』で図書館に行く習慣が身についたんや
読書の楽しさを教えてくれた小2の担任の後藤先生にはいまだに感謝しとる 読書の原点は江戸川乱歩の『時計塔の秘密』です(小声) 最初に読んだ本はタミヤ模型の社長が書いた『田宮模型の仕事』だったなぁ
社員を大事にしてモノづくりに励む、みたいな今から見ると理想郷みたいな世界のお話だったな エンデ読める年・理解力なら
ゲド戦記やナルニア、ハリポタも読めるよね
この辺は児童向けSF文庫みたいなのも良作多くて幸せだよなー
一番本読むのが楽しかった時期だと思う メディア学者の佐藤卓巳にいわく
戦後の岩波が児童書出版に積極的に関わるようになった経緯には
講談社に独占されていた農村部・女性・子供の読者層を獲得するために小林勇と吉野源三郎が石井桃子を岩波に招聘したことが大きいそうや
『プー横丁にたった家』を日本で最初に翻訳したのも石井桃子やし
プニキで遊んでるJ民は石井桃子に感謝せなアカンな 「八月の砲声」を聞いた日本人って本が凄くおもろかった
後半のほうにはドイツで拘束された日本人医師・植村尚清の記録があるんやが、それが特に面白かったで
監獄や収容所には他国の人間も多く捕らえられとって、その人たちと励まし合いながら生活していく様がよく描かれとる
監獄内で植村がヘル・ドクターってよばれるようになったのには草生えた 民具研究・民俗学・人類学の分野になっちゃうけど法政大学出版局の『ものと人間の文化史』シリーズ好きやな
同じ版元の叢書ウニベルシタスに比べると地味な印象強いけど
この前出た『和紙植物』もよかったわ 春の院試を受けるんやが日本語学のおすすめ参考書教えてクレメンス
秋は一年の時の必修科目の教科書引っ張り出して挑んだら爆死した 日本語学言うても日本語研究史から日本語教育まで幅広いからなあ
院試の為に言語学・研究史・日本語教育まで幅広く専門用語を抑えるって意味では「日本語教育能力検定試験」の参考書とかええんちゃうか
ヒューマンアカデミー『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド』(翔泳社)とか
日本語研究史についての面白い読み物なら
イ・ヨンスク『「国語」という思想―近代日本の言語認識』(岩波現代文庫)
安田敏朗『「国語」の近代史―帝国日本と国語学者たち』(中公新書)
あたりがオススメやな
上田万年あたりから始まる近代日本の国語学について批判的に学べるで >171
バーバラタックマンの『八月の砲声』はクッソ厚いけど面白い本やった
アレを日本人の視点で描いた本なんやな
読んでみよう 「詞と辞」の時枝文法や言語過程説やソシュール批判が正しいかどうかは別にして
10年くらい前に時枝誠記の主要著作である『国語学原論』『国語学原論続編』『国語学史』が岩波文庫に入ったんで
せっかく日本語学学んでるなら一度チャレンジしてみてはどうやろか やーやー我こそは名をば日本国に聞こえさせ給える鎮西滅鮮大将の平二輔唯清にあるぞ
朝鮮板にて反日的分子が暴れんと聞きて天下に御名をば馳せさせ給わる旭日大将軍は平晋三大臣の御名誉をば守り奉らんとてここへ参れり 国語学史の中に含まれるんやろうけど近世国学は面白いな
前スレでも宣長の『うひ山ふみ』を挙げていた人がいたけどあれは近世の本とは思えないほど学問への姿勢をよく説いているわ
「晩学の人も、つとめはげめば、思ひの外功をなすことあり、又暇のなき人も、思ひの外、いとま多き人よりも、功をなすもの也。
されば才のともしきや、学ぶことの晩きや、暇のなきやによりて、思ひくづをれて、止ることなかれ。とてもかくても、つとめだにすれば、出来るものと心得べし。」 宣長すごいと思うけど上田秋成との論争はちょっと……という感じやった
秋成は雨月物語も春雨物語もクッソ面白いし和歌もいいのが多い
近世の歌人ってほとんど顧みられへんけど秋成はかなりレベル高いと思うで 少し前くらいから大川周明の本が平積みになってるけどどの層が読んでるんだろう あれは佐藤優が大川を再評価したんでそれに乗った出版社が多かったんちゃうかな
ラスプーチンは別にしても竹内好や臼杵陽といった一流どころに評価されてる人物ではある
ちくま学芸文庫に入ってる『回教概論』を代表にした大川周明のイスラーム研究は当時の水準にしては高いものやった
井筒俊彦や蒲生礼一は大川からの影響について婉曲ではあるが言及しとったしね
臼杵陽「ある日本人アジア主義者のイスラム観:大川周明の場合」
https://ci.nii.ac.jp/naid/110009594491
三沢伸生「大川周明と日本のイスラーム研究」
https://ci.nii.ac.jp/naid/120006399757 安藤礼二の『神々の闘争 折口信夫論』内の「イスラーム天皇制」も大川周明のイスラム研究と折口信夫のミコトモチ論をくっつけた主張やったな🤔
戦前の慶應で折口信夫と大川周明が同じ時期に教職にあって井筒俊彦は両方の影響を受けたとか😎 イスラム研究っちゅうと池内紀の息子の池内恵はどうなんやろ?
小谷野あっくんが褒めてたんでなんか胡散臭く見えた
井筒俊彦について論じてたよな リベラルへの逆張り意識が強すぎるけど基本は有能やで 池内恵の言いたいことはわかるんやけど
故・大塚和夫みたいにイスラム圏をフィールドワークする人類学者がごく当たり前にいる現代にそれを言っても…って気がしないでもない
イスラム教に甘い日本リベラルの欺瞞を突いたからこそ小谷野敦は喜んだんやろうけどなんだかな ハサン中田考はトンデモ扱いされやすいけど『イスラームのロジック』を読むとむしろ真っ当なイスラム復興主義者に思えてくるから不思議や
タラル・アサドが主張したようにイスラム教さんサイドからすると「世俗」「近代」というカテゴリーは必ずしも盤石なものとは言い難いやね 大川周明って相当変わり者じゃね?
儒教からはじまって、キリスト→マルクス→西洋哲学→インド哲学→亜細亜主義→イスラム
現代にも突然思想が180度変わる文化人は稀にいるけどここまで転々とするのは聞いたことないよ
真理の飽くなき追求からなのか 頭山満の永久革命論
井上日召の近代日蓮主義
北一輝の国家社会主義
大川周明のアジア主義
権藤成卿の農本主義
原理日本社の反知性主義
日本浪漫派のアイロニズム
戦前の右翼思想はバラエティに富んでいて意外と面白い
権力べったりで体制の礼賛しかしない現代のクソウヨどもとは一味も二味も違うンゴ 書肆心水って元藤原書店の編集者が立ち上げた出版社みたいやけど
戦前右翼の著作の復刊とかイスラム教研究の著作物出してて面白いな その中に、僕の叔父さんもいたというわけだ。
むかし、初めて届いた叔父さんから僕宛ての手紙には、縞麗な字の日本語で、こんなことが書かれていた。
『ペニシリンと、カシオのデジタル時計をできるだけ多く送ってください。どうか、どうかお願いします』
http://www.books-ruhe.co.jp/kako/2000/200007/go.htm 山崎望編 『奇妙なナショナリズムの時代―排外主義に抗して』(岩波書店、2015)に載ってた伊藤昌亮「ネット右翼とは何か」を読んだんやけど
著者が様々な文献を引っ張ってきてる労作とはいえあまり上手くいってなかったンゴ
ネトウヨって系譜的には雑種やから思想史的に位置づけるのは難しいんやな 宇野重規の「保守主義とは何か」を自称保守のネトウヨに読んでほしい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています