ハンJ読書部☆3
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三島の小説くそつまらんからな
森鴎外の小説もいま読むと1,5流だとしか思えない。森鴎外はゲーテの翻訳とか史伝物の澁江抽齋と伊澤蘭軒が双璧をなす鴎外の最高傑作という評価だよね >>733
ざっと読んでみたが、日本の左派が「ナショナリズム」というものをいかにきちんと考えてこなかったか、その愚劣さを露呈させたような文章だな
上野も北田も目くそ鼻くそでしかない、というのが正直な印象 >>729
プロ倫と対比的に書かれてて面白いよな
ずっと個人の意思が抑圧されてきたような社会では、近代化によって外から自由が与えられても人々の独創的に活動する空気が発達していないが故に、
自由になった人々は不安にかられて逆に自らの自由を否定する方向に向かってしまう、敗戦と君主の喪失、既存の権威の失墜がそれに拍車をかける…ってのは日本にも当てはまるよな
実際日本社会って結構危ういバランスで成り立っとるっちゅうんはよう思うわ 私用で高円寺行ったんやが結構古本屋多くて驚いた
レパートリーも神保町に日頃置いてないよう本が安く売ってて思わず何冊か買ってもうたわ
あの辺中央線一帯は古本屋多いんやな知らんかった >>740
そうそうそこも行ったわ
アマゾンの中古やら普通の古本屋やらでもそこそこ値段する本が1/3ぐらいの価格で売ってたりして驚き
また機会あったら寄りたいわ 都丸書店はクラシックな古書店だからええよな
中央線沿線の古書店だと荻窪のささま書店も売り場面積広くてええで
線路沿いにあるから車内からも見えるけど 高円寺にはコクテイルという古書店兼バーがあったが今もあるんやろか🤔 なんか高円寺の古本屋になってる飲み屋に連れていってもらったことあったな
コクテイルって名前だったか思い出せんけど
高円寺の古本屋だと洋書が充実してる藍書房もすこ なぜリベラルは学歴煽り・年収煽りが好きなのか?
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/korea/1541004473/
このスレ見てて思うんやけど
リベラルの学歴主義って世界的にそうなんけ?それとも日本だけの現象なんか?
そのへんの論考あったら教えてくれんか ブレグジットと絡めたブログ記事で
イギリスは日本以上に高学歴=上流階級の階級社会みたいなの読んだな
日本は安倍ちゃんのお陰で学歴煽りやり放題になってるけど
学歴煽り=階級煽りみたいになっちゃう所もあるんじゃない? アメリカだと国際的な都市部にリベラルが多くて昔と変わらない田園部に保守層が多いから学歴煽りとか酷そうなイメージがある
ただ学歴煽りについて書いた本や論文は知らないな そもそもお互いに接点が無いから別の世界の人間みたいに思っとるんやないの 学歴、年収煽りが好きなんて話、聞いたことないんだが
仮にも首相があのレベルかよってのは誰もが思うことであって… 小谷野あっくんが「柄谷行人は「どの国でもインテリは自国のナショナリズムに批判的」と言うが当たり前のことだ」って書いとったな 話ぶった切ってあれなんやがニーチェってあんな反近代主義的な作品書いてよくアカデミズムで評価されたよな
ツァラトゥストラのアフォリズムとか、これ大学教授じゃない詩人が同じこと書いてたら同じように評価されたんやろか KAZUYAが高卒でどうのこうのという発言なら
別スレでこの夏よく見かけたな >>754
悲劇の誕生書くまでは超エリートやったんやで
せやけど恋人だったワーグナーをべた褒めするだけ(に見えた)内容に当時のアカデミズムでは殆ど評価されなかったんや >低学歴叩きは丸山眞男以来のリベラルの伝統な
ってあるけどリベラルの低学歴叩きの淵源を全て丸山に求めるのは正しいんやろか >>756
24歳でバーゼル大学教授就任とか凄すぎるよな
当時のドイツの大学教授の社会的地位とか今の日本の大学教授のそれとは比較にならん訳やし
しかし学会側としてもギリシア古典文献学者がいきなり「アポロ的」とか「ディオニソス的」とか謎概念だして直観的な芸術論語りだしたらそらビビるやろと
とはいってもまぁニーチェの考えに共感してた人間が当時の知識社会にも少数ながらおって、ニーチェが狂気にとらわれた後の1890年代以降にそういう近代の矛盾が現れだしてからその思想が評価されていったという感じなんやろな
でもやっぱりニーチェの本解釈するのは骨折れるわ ドイツ国内ですら死後に歪んで解釈されとった訳やしな 丸山は精神的貴族主義を謳ったし亜インテリを批判こそしたけど低学歴叩きをするような人間ではなかったとは思うが
父の丸山幹治や弟の丸山邦男がそうだけどむしろあの家系は民衆寄りだったとは思うンゴ
吉本隆明の丸山批判もその点でズレてたと思ってまうなあ 知的なところに首突っ込んでパブリックに向けて何かしら語るなら
本来は学部卒でもそんな資格ないって思うけどね
もちろんその分野での経験が豊富で補って余りあるというなら別
それで大学で教えている人もいるわけだし >>759
丸山真男ファシズム批判の底の浅さはドイツナチスと日本ファッショの社会基盤対比
に露骨に現れてるよ ファシズム研究に関しては堀真清が『西田税と日本ファシズム運動』(岩波書店 2005)の
序章「ファシズム論の概観と課題」でスタンリー・G.ペインやジョージ・モッセといったファシズム研究の泰斗との交流も含めて
イタリアファシズム・ドイツファシズム・日本ファシズムの研究史を概括しとるけど
堀は丸山の日本ファシズム研究をきちんと評価しとるで
『現代政治の思想と行動』は古い著作やから現代からすれば色々と問題ではあるやろうけどね 丸山は「進歩的文化人」として右からはずっと叩かれとるけど
左からも東大全共闘・吉本隆明・ポスコロ・赤木智弘とやたらと目の敵にされやすいやね
東大全共闘には研究室をメチャクチャにされるし
吉本隆明には大衆から乖離してると難癖つけられるし
ポスコロからは陸羯南たちの明治ナショナリズムを評価してるナショナリストだと批判されるし
赤木智弘たちロスジェネ世代からは兵隊に入って丸山二等兵にビンタしたいと書かれるし 昭和のナショナリズムは「鬼胎」だけど明治のナショナリズムは「青年の国」だから健全だった…って司馬史観の元ネタって丸山眞男なんじゃないかな
丸山は昭和の超国家主義を強く批判したけど明治の陸羯南や福沢諭吉を高く評価してたし
丸山というと池田ノビーが今年糞みたいな駄本だしてたな
丸山信者ではないが池田や倉山満みたいなバカウヨに批判されるのはなんだかなあ >>764
ノビーのあれは丸山の批判本なんか?
丸山詳しくないんでお手軽解説書として使えるなら読もうかと思ったが読まん方がええか いろんな意味で戦後思想の象徴で
今から見ると限界もあるけどやっぱりすごいはすごいね
岩波文庫の政治の世界とか政治学入門として高度やし 「クラシックなんか聴きやがって」って丸山の音楽趣味を責めたのは東大全共闘やったっけ
後期の古層論で「執拗低音」なんて単語を使ったあたり丸山は音楽好きだったんやなあ…と思った(こなみ)
「高卒知識人」って単語で思いだしたのは元『現代思想』の三浦雅士や『弁証法はどういう科学か』の三浦つとむやな
前スレでも話題になってたけどアカデミズムが未熟だった明治には牧野富太郎や鳥居龍蔵みたいに小卒知識人もおった
まあKさんは学歴関係なく頭悪いと思うけど 『虚無への供物』の中井英夫の後を継いで短歌雑誌の編集をやったあと「ユリイカ」とか「文藝」の編集長やった杉山正樹も、家の事情で日比谷高校出たのに高卒で働いてたみたいやね
杉山の本やと白樺派の異端で英語圏で活躍した郡虎彦の評伝は他に類書のない重要文献やな
ほかに寺山修司の評伝が河出で文庫化されとる こういうのを見ると学歴も重要かもしれないけどもっと重要なことは何を経験して何を考えたかだと強く思う
色々な本をよんで自分なんか全然未熟だと痛感するしさらに知りたいと感じる 中井英夫って短歌出身なんだよな
中井ほど本格的はないけど大西巨人も短歌詠んでたような >>770
歌人ではなくて短歌雑誌の編集者やね
家が没落して東大も中退して仕方なく始めた仕事やったけど
斎藤茂吉や釈迢空が死んで停滞してた時期に寺山修司、中城ふみ子、塚本邦雄、春日井建、浜田到、村木道彦などなど若い才能を発見して抜擢したのが最大の功績や
歌壇の保守的な層とそれに迎合する短歌雑誌編集部のなかで孤軍奮闘した感じやね
一方で自分の押し出した歌人たちが「前衛短歌」と呼ばれて政治と芸術の両面で「前衛」になっていくのに興味が持てんかったみたいで
しばらくすると短歌雑誌の編集からは足を洗って『虚無への供物』に没頭するようになる
このへんの経緯は『黒衣の短歌史』に書いてあるから読んでみると面白いかもしれんな
寺山や塚本、あと三島由紀夫から絶賛された春日井あたりはともかく
短歌と関係ない一般の読書人には知名度低いやろけど浜田到とか村木道彦なんか素晴らしい世界観の持ち主や 『大嘗祭の本義』『神道に現れた民族論理』の民俗学折口信夫も好きだけど歌人としての釈超空は好きやなあ
歌人釈超空の門下としては岡野弘彦先生が90半ばでまだご健在やね
折口の和歌と民俗学のために出版社作ったのが角川源義やなかったっけ
今や角川書店もニコニコ動画のドワンゴと合併してもうたが 右傾化・理系偏重化の今だからこそ痛感することやね
ワイは今学生なんやけど、今のうちに読める本はあらかた読んどかな社会人になったら読書する時間なんて無さそうだから頑張って読んどくわ 地方に転勤してからは『図書新聞』や岩波の『図書』を購読するようになったで
近くにまともな書店がないからこういうもの読まないと全然新刊情報が入ってこんのよ >>実際社会人の読書生活ってどうなんやろうか
ホワイトにでも勤めない限りまともに本読める時間なんか無いんかね 業種とか家族の有無によりけりだとは思うけど本を読む時間は極端には減ってないかな
ただ学部生〜院生時代のように大学図書館使えないから専門書や論文へのアクセスは悪くなるやね
どうしても読みたい論文がある場合はNDLに論文の郵送複写頼む場合もあるけど… ベンチャーにでも勤めない限り、読む時間は一応あるんじゃないかな
ただ立ち仕事なんかだと疲労感がすごいので、帰宅して寝っ転がるともう立ち上がれないってのはあるかも >>776 >>777
一応読めることが分かって安心したわ
まぁ専門書や論文へのアクセスは学生時代の特権やから頑張って読んでみるわ >>778
英語の論文ならGoogle Scholar で概要掴んでからhttp://sci-hub.twという手も >767
尋常小卒の言語学者哲学者三浦つとむの言語論は工学系の自然言語処理研究開発の基礎理論として活かされてる
『言語過程説の探求』第一巻(時枝学説の継承と三浦理論の展開)
第三巻(自然言語処理への展開 ) >>778
放送大学の科目履修生とかどうや
半年あたり入学金7000円+1科目11000円の計18000円、実質月額3000円で
放送大学図書館と電子ジャーナルが使えておまけに放送大学の単位がとれる
通信教育だけでもOKやから普通の大学の聴講生や研究生になるより手軽やで >>782
めっちゃ割り良いやんけ
就職決まったら検討してみようかな 卒業までのあと4ヶ月のうちに本を読めるだけ読んでおかないと後悔する気がしてきた
明日も図書館行くか 無職と高齢者と専業主婦の溜まり場になってる昼間の図書館すき 昔あれだけ読まれてた吉本隆明が今は全く言及もされないの何でなんやろ
批判されてた丸山眞男は今も大学とかでは読まれてるのに >>786
中身がない
それに尽きる
立ち位置は左派の癖に常に左派の逆張りばかり
『ひきこもれ』なんて本当の引きこもりの何%が読んだことやら
『共同幻想論』なんて団塊世代のペダンチックなファッションアイテムの象徴だし吉本隆明自体が団塊のファッションアイテムだっただけ
『共同幻想論』読んでみ
中身ないから
だから団塊以外に読者はいないわ 良くも悪くも時代と寝た言論人だったからね吉本隆明は
「大衆の原像」ってのも今考えるとただのポピュリズムにしか見えんし
最初期の『転向論』も名高いけど思想の科学研究会の『共同研究 転向』に比べるとやや見劣りするンゴ
そういえば「思想の科学」のリーダーやった加太こうじも正規の学歴のない知識人やった気がするわ
高等小学校卒とかやなかったかな >>786
在野の一匹狼型文学者と東大閥の頂点の一人、この差が一番大きい
吉本は「狂犬」とか「しねしね団」と揶揄されるくらい毒はきまくり四方八方敵だらけの中
「麻原さんは世界的宗教家だ」あたりで論壇人として崩壊したって感じ
丸山は典型的な戦後民主主義(日本のメインストリーム)で、
弟子を育てたお陰で今でも残ってるが、思想的には無難で面白くない
吉本の丸山批判はたいへん見事だったと思うけどね 吉本の周辺にいた人物は結構好きやけどな鮎川信夫とか鶴見俊輔とか
晩年の『我が転向』とか大塚英志との対談『だいたいで、いいじゃない』あたり読んでも
認知症で活動できなくなる最晩年まで思想的には色々と動いてた人やったな
80歳くらいで対談の為に新世紀エヴァンゲリオン視聴してたのはすごいというか何というか
『ハイ・イメージ論』あたりから漫画やアニメを語るようになったんよね >>790
鶴見が吉本と仲良かったって聞いたことないけど 加太こうじといえば黄金バットやなんかの紙芝居でも有名やね
東大教授でわだつみ会なんかにも関わってた独文学の山下肇と親戚とかで
お互いのライフヒストリーを語ることで昭和史について考えるみたいな共著を出しとって面白かったのをおぼえてる まあ仲良くはないなすまんな
よく対談してたイメージがあったもんでなあ
家柄的にも華麗なる鶴見家のお坊ちゃんと下町の子供で真逆やしな 岩波現代文庫に入ってる加太こうじ『紙芝居昭和史』おもろかったで >>793
家柄はお坊っちゃんだけど鶴見の幼少期は壮絶やで 11歳かそこらでカフェで女給とヤリまくり、3回放校になった挙げ句アメリカへ留学とか面白すぎるよな 『バナナと日本人』、古本100円で買ったまま積読状態やわ ゲンロンのインタビューで浅田彰が
「鶴見俊輔は自分も家事をやるとか偉そうに言うのが嫌い。家事ぐらい誰だってやるだろ」
的なこと言ってたの思い出したわ
鶴見祐輔の息子だっていうプライドが見え隠れするとかなんとか
浅田は表立って言わないけど独り身のまま親の介護とかもこなしてたみたいやし
(インタビューでも京大から移籍した理由の一つに親の介護をチラッと挙げてる)
そういえば鶴見祐輔はプルターク英雄伝を訳してるが多田智満子とか澁澤龍彦とか由良君美とか
あのへんの世代は子供時代にそれを読んで文体を形成されたみたいなこと四方田犬彦が書いとったな >>798
河合隼雄の『あなたが子供だったころ』読んでみな
鶴見俊輔の人生壮絶やで
少しくらいの勘違いは多目に見たらなあかん >>800
鶴見は確かにアメリカで刑務所にぶちこまれたりしてるし、名家の生まれやと昔は特に親がアレやったりして大変やろうしな
ワイも浅田の見方はちょっと穿ちすぎというか難癖に近いと思う
河合隼雄の本も読んでみるわ、サンガツ 鶴見俊輔は若い頃の発言みるとただの進歩的知識人とはおもえないバランス感覚の持ち主だなあ 保守系の上坂冬子とも仲良かったしな
あとアメリカ時代にクワインと会ってたかで
当時の最先端の分析哲学も抑えてたりなにげにとてつもない教養家やで 「思想の科学」同人で鶴見俊輔に見出されてデビューした映画評論家の佐藤忠男すき🤗
蓮實御大は鶴見たちの大衆文化研究をあまり評価してなかったみたいやけど😅 学歴話でいうと佐藤忠雄も高卒なんだな
三浦つとむともつながりある人だった >>804
この人とヤッちゃん先生をいつも混同するんだよな(それは佐藤忠志) 西部邁の「ファシスタたらんとした者」読んだ
どんな時代状況でもブレずに自分の思想を確立していった気概は認めるが
あの難しい単語連発しながらの自己陶酔気味の文章がやっぱり肌に合わンゴ 肝心の自分の思想って部分が他の一流学者とくらべて劣ってんだよ
柄谷行人とかのほうが自分で考えることにかけちゃ上だろう >>809
柄谷は古くさい進歩的知識人の本性を海外思想哲学者の言葉紡いで装い新たに飾ろうとしただけで、
自分の頭で考え悪戦苦闘しながら「日本の保守」を追求し行き詰まって自死した西部の方が遙かに上、
ってか思想的に意義がある 西部の本なんて思想の皮を被せた凡庸な人生論程度だろ
要するに観念のお遊び
そういう人間を追求した本を読みたければ例えば中井久夫とかの、現実に目の前の患者と対峙した精神科医の書いた本を読んだ方がよっぽどマシだわ >>811
柄谷が嫌いで西部が好きなのは分かるけど、その言葉をそのまま言い換えれば
オルテガ大好きなくせに自分以外の全てをバカにする(まさしくオルテガの言う大衆そのものの)本性を、西洋知識人の言葉で装い新たに飾っているのが西部邁でしかない、と思うんだけどどう?
ついでに言えば西部はハイエクやらバークやらニーチェやら引用して、これが保守だというけどアレこそ西部に都合の良い切り貼りでは? 西部は「虚無の構造」とかガッチガチに抽象的なんがすっきゃね >>814
特別柄谷が嫌いなわけでも特別西部が好きなわけではないよ。あくまで自分が感じた客観的評価
柄谷にこれといった独創的な思想がない、というより、独創性を最初から必要としないタイプの、そういう意味で、
まさしく典型的な戦後型インテリ、旧態依然たる戦後進歩的知識人の枠組みを越えてはいない。
西部は、チェスタートンだバークだオルテガだと西欧「保守」思想を操りながら、
ともかく日本的現実にぶち当たる言論をしていたよ
彼の「思想」を評価できるかできないか、好きか嫌いか、というのは別に、
とにかく日本の現実と真正面から取り組もうとして
行き詰まり自死に至った姿勢、その思想的意味と意義だけは評価したい、死者への手向けとしてね
戦後左翼の古い枠組みをごてごてと欧米思想哲学で飾るだけの柄谷よりは上、というのが俺の評価だな 西部のほうが欧米の切り貼りでしかも内容も深く理解してるとは思えんな
新書読めば分かるような誤読と牽強付会
西洋の知識しかないやつに日本の保守は無理だと感じた
竹内好が一番だな そもそも西部の自殺って思想的な行き詰まりなの?
どこに書いてあるの? >>814
> >>811
> ついでに言えば西部はハイエクやらバークやらニーチェやら引用して、これが保守だというけどアレこそ西部に都合の良い切り貼りでは?
その「都合のいいきりはり」という指摘はその通りだと俺も思うよ
ただ、西部を評価するポイントはそこじゃなくて、
「都合のいい切り貼り」をしてまで必死に「日本の保守思想」を追求した挫折の途
(最初から挫折する運命の思想的営為)をやった姿勢なの、正しいか正しくないかは置いといて
西部の行き詰まった根本原因って、「真」の「保守」「思想」なんてもんがほんとうにあるのか?‥という懐疑を抱くことなく、
本気で「日本の保守思想」を追い求めたこと、そのこと自体にあるんではないか?と思う
西部、いや西部よりさらに西尾幹二、もっといえば中西輝政のファン層って、小泉はあんなの本当の保守ではない、安倍こそ真の保守!→安倍なんてリベラル中道左派、真の保守は‥
みたいな「真の保守」捜しを流離ってるが、西部も西尾も、罪深いことしたようなあ、と思う >>820
だから西部の自殺が思想的な行き詰まりという根拠はどこにあるの?
単にうつ病だったという可能性はないの? あれは単に老いて醜態をさらす前に死のうって尊厳死的なもんやないんけ?
まあよう知らんけど 「真の保守」なんて中川八洋先生しかいないって結論出ただろ 西尾とか中西なんて単なる歴史修正主義者であって思想とは無縁だろ >>816
>>820
詳しく説明どうも
個人的には西部は所詮ただのエリート主義者としか思わないから、その考えには同意しないけど
それはあくまでこっちがそう思ってるだけだからな
何が言いたいかというと なんか煽るような聞き方して悪かったな 欧米の思想の切り貼りをしたから保守思想家として失敗したんじゃなく、単純に才能のせい
田中美知太郎や林健太郎や福田恆存などは欧米の思想や歴史を消化して保守思想家として成功してる ID:ByQsIcch
こいつションライちゃうんか? >>827
違うと思うで
ションライは長文書かせるともっと支離滅裂やしな、単に西部贔屓なだけやろ
西部は基本ニヒリストのエリート主義者で、ただどこかに成算を求め続けて遂に鬱になって自壊したわけやが
それを肯定的にとるか否定的にとるかは、素朴な左派市民運動に回帰した柄谷を退歩ととるか後退戦をしぶとく戦ってるととるかと変わらんような気がするわ >>825
>>826
まあ読書スレで議論するのもアレなんで、
本の話に戻すと、田中、林、福田に関してそれぞれ一冊だけ上げると、
田中「人生論風に」林「歴史と体験」福田「私の国語教室」だけは左右の立場関係なく読むべき名著だと思う
あとちょっとだけ言い足りなかったこと補足
田中も林も福田も、左翼から「保守反動」と罵倒されたが、西部と違い御三方に「保守」を冠する書籍はない、
また自ら「保守主義」を名乗っても居ない(全部読んだわけではないから断言できないが)。
「保守」ってのは「主義」とか「思想」なんていうほどの体系性はない。マルクスの対抗馬として無理矢理
「保守思想の王者」に格上げされたバークなんて、本質はシャープな政治状況論を打ち出すジャーナリストだよ
福田の評論「常識に還れ」のタイトルに端的に示されているように、
「進歩派」が陥る常軌を逸した狂熱に冷水を浴びせるアンチテーゼ「カウンター」というのが本来のあり方だと思う
長文失礼 >>830
福田は「私自身を保守的な人間だと思うが、保守守主義者とは考えない」と述べてる
(「私の保守主義観」)
西部って自分が学んだ知識を文章に散りばめてるのはわかるが
根本の論理をたどってみるとどうってことないんだよなあ 808やが
自分は終戦から60年安保、アメリカ留学等を経て自分なりの"反帝・反スタ"みたいな価値観を形成していった西部の人生が面白いなと思ったんや
まぁ他の思想家に比べたら薄っぺらいことしか言っとらんというのはよく分かるが 福田恆存って何でワイルドの『サロメ』だけは岩波で訳したんやろな他は新潮とか文春とか保守系出版社なのに
それとも当時の岩波側が福田恆存に依頼したんやろか
考えてみれば田中美知太郎も同じ頃(1950年代後半)に岩波でソクラテスの新書書いたりしとって、内容もバリバリ右寄りの記載含んどるんよな
60年代の安保闘争契機として、保守系論陣が岩波を離れていった、或いは岩波が彼らに依頼しなくなったということやろか もともとの岩波の創業主は、いわゆるオールドリベラリストと言われる面々と人脈があったんだけど、創業主の死後彼らと岩波の繋がりが切れたって話は聞いたことがある ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています