彡(゚)(゚) 儒教について語るスレ
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>>54
漢語と越南語は別の語族で全く関係無いけど
どっちも孤立語やから膠着語に無理矢理漢語をねじ込んでる日本や朝鮮よりも漢語との親和性が高いねん
そやけど親和性が高すぎてどれが固有語でどれが漢語か区別つきにくいねん
日本語や朝鮮語なら漢語は固有語とあからさまに違うからすぐに漢語とわかるけど 現代日本でも基層に儒教的要素はあるやろな
でも「東アジアの共通認識」と言えるかどうか?
各国での受容の仕方でだいぶ変容しとるように思うんやけどそのへんどないや? しかし、経書本文はもとよりその注釈書、解説書まで同じもん読んでるわけやけど
四書集注やら十三経註疏やら 男系血統(宗族)による祖先祭祀は朝鮮・ベトナム・琉球に伝わったけど日本にはいまいち伝わらなかった文化やな
中国の宗族にならってムンジュン(朝鮮)・門中(琉球)・ゾンホ(ベトナム)…こういう父系血統集団があって祖先祭祀をしとったんやね
古代日本には『新撰姓氏録』なんてのもあったけど日本社会では院政期に成立したイエ制度が氏族制度を圧倒してまうので
加地伸行や池田秀三あたりが重視してる儒教の宗教性がこの辺で
ここらを受容していない日本をもって「日本は他の東アジアとは違う」って言ってるのが古田博司
同じような観点から「日本は男系社会じゃないので女帝を認めろ」って言ってるのが田中卓や高森明勅や小林よしのり
中国の宗族を研究している瀬川昌久って文化人類学者がいるので興味があれば『〈宗族〉と中国社会』(風響社)とか読んでみたらええかも
親族研究は文化人類学の基礎中の基礎だけあってかなり重厚な研究 >>58
そこらへんは儒教でんでんよりも民俗的な話や 初心者的な疑問なんやが陰陽説・五行説・易経ってあれは儒教なんか? 漢代の董仲舒が『春秋』の記述を陰陽から解釈したのが有名な春秋災異説やし
陰陽説も五行説も採用しとるし『易経』を経書として採り入れてはいるんやけど
本来孔子の教えとは別個に成立したものとされとるな
・陰陽説は斉の陰陽家である鄒エンが提唱し始めたもの
・五行説は尚書(書経)の洪範篇で成立したもの
(儒家は尚書の作者を孔子だと主張するが定かではない)
・易経(周易)は周代に成立したとされている
(儒家は六十四卦の作者が文王で十翼の作者を孔子とするがこれまた定かではない)
こんな感じやね
儒教の学説として採用されてることは間違いないけどね なんでも日本の風習を陰陽五行で説明しようとする吉野裕子っていう民俗学者がいて結構ファンが多いみたいなんやけど
あの主張は大分怪しいので話半分に読んだ方がええと個人的には思ってるで >>62
日本の風習どころか森羅万象ありとあらゆることを陰陽五行で説明するもんやで >>63
原理的にはその通りなんやけど吉野裕子はそもそもの五行説の理解が怪しいタイプやからね
福永光司みたいに「老荘思想の研究をやっててついでに日本古代史も語れる」ってのとはちょっと違う感じ 李氏朝鮮の李退渓について読みたいと思ってたら京城帝国大の阿部吉雄が編纂した『李退渓全集』なんてあるんやな
CiNii見ても所蔵してる大学図書館が少ないけど… 漢学と宋学、理学と心学では全く逆の主張してることが多いのに
「儒教ガー」と言う人は信用できない 候文を読み慣れてくると頻出語彙はすぐ理解できるようになるけど
漢籍読み慣れれば白文でも大体意味わかるようになるんやろうか 『鬼神論』のように合理的な宗教観を持っていた新井白石だからこそ
『西洋紀聞』でシドッチから聴いた旧約聖書の世界創造を鼻で笑ってて面白いやね
「デウス、もしよく自ら生れたらむには、などか天地もまた自から成らざらむ。又天地の未だ成らざらぬ時、
先づ善人の為に天堂を造るの説、天地も未だ生ぜずして、斯の人すでに善悪の相わかれしも心得ず。」
デウス(ヤハヴェ)に関してシドッチは白石に「デウスは上帝と同じだ」って儒教の言葉で説明してるのもまた興味深いわ Deusを訳すのに「神」と「上帝」のどちらを使うのかって議論は清朝でもあったみたいやな🤔 イザナギイザナミが国作りする記紀神話や須弥山が出てくる仏教的宇宙観と比べたら
理気と陰陽で世界を説明する儒教的宇宙観の方が現代から見ても合理的やと思うわ
山片蟠桃が儒教をベースに無鬼論を主張したのも肯ける 李相華「哲学におけるフェミニズム受容と哲学体系の変化」(張必話他『韓国フェミニズムの潮流』明石ライブラリー、2006)
って韓国フェミニズムを紹介した論考で儒教とフェミニズムの関係について触れてて興味深かったわ
儒教の「仁」のような人倫に関してはフェミニズムも必ずしも否定はしないけれど
それでも陰陽二元論で女性が陰として従属的に扱われる点ついては問題が残ると指摘しとった
儒教とフェミニズムに関しては金恵淑(キム・ヘスク)っていう女性哲学者が深く掘り下げてるらしいで 加地伸行は沈黙の宗教の中で女性は虐げられていたわけではないと主張しとるね
古来より元々男女の分業が成立しており儒教はそれを追認したに過ぎない
家庭内での主婦の権限は相当に強かったと 三従七去説は悪名高いけど三従はまだしも七去は離婚を認めてる訳でもあるしな
あと経書としての典拠は「大戴礼記」やったっけ?純粋な孔孟の教えっという訳でもないし
後漢の女君書「女誡」あたりになると女を抑圧してる感がないではないがあれも原理的には儒家特有のものではないやね そもそも「天」って概念が異民族の祭祀だったものを漢民族が採り入れた…って王柯『多民族国家中国』(岩波新書)で読んだけどこれマジ?
「天」の祭祀って漢民族固有のもんだと思ってたわ 東洋の古典 論語
西洋の古典 プラトン
両方読んだがたしかに両者に違いがある
どちらもおもしろい
プラトンは原理をとことん追求してる。論語は社会学といっていい 宮嶋博史「日本史認識のパラダイム転換のために」(『思想』1029号、2010年)っていう論文の
「朱子学が作った中央集権的・非身分的な「儒教的近代」があって辺境の日本はそれを受容できなかった」
っていう挑戦的な「儒教的近代論」がなかなか面白かったで
それに対して「西欧型近代を否定するだけのエスノセントリズムに陥る危険がある」って岸本美緒の批判
「東アジア史の「パラダイム転換」をめぐって」(国立歴史民俗博物館編『「韓国併合」100周年を問う2010年シンポジウム』岩波書店)
も面白かったわ 【日韓】日本の援助で発展した韓国が恩をアダで返し続ける理由 「恩を受けると自分が道徳的下位になるため、恩をくれた日本に復讐」★3
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1541822590/
【日韓】「恩を受けると自分が道徳的下位になるため、恩をくれた日本に復讐」 日本の援助で発展した韓国が恩をアダで返し続ける理由
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1541757715/ 0546 名無しさん@お腹いっぱい。 2016/08/29 19:56:47
バブル世代から言わせると団塊ジュニアは異常な奴が多い
劣等感丸出しの奴が多くて、煽られるとすぐ発狂するからねw
怠け者の末路
まあ自業自得
1 ID:aU6jdaq/
0547 名無しさん@お腹いっぱい。 2016/08/31 00:22:31
和歌山の発砲事件の犯人まだ捕まってないの?
犯人は団塊ジュニア?
まーたやらかしたのか
これだから団塊ジュニアはw
この世代は全員死刑でいいよ
日本のガン
危険だから社会から排除したほうがいい 垣内景子『朱子学入門』(ミネルヴァ書房)はかなり勉強になったわ
読書案内ついてて便利やったから貼るわ
邪魔くさかったらすまんな 評は垣内景子が書いたものをワイが勝手に要約したもの
土田健次郎『儒教入門』東京大学出版会、2015
儒教に関するほぼ唯一といっていい概説書で一般向けなのに重厚な内容。
土田健次郎『江戸の朱子学』筑摩選書、2014
江戸時代の朱子学を解説したものだが朱子学そのものについても詳しく論じており、日本思想史における朱子学の果たした役割が立体的に描かれている。
三浦國雄『「朱子語類」抄』講談社学術文庫、2008
全百四十巻と大著かつ通常の漢文とは異なる古白話でとっつきにくい「朱子語類」から重要なものを選んで読みやすくしたもの。
三浦國雄『朱子伝』平凡社ライブラリー、2010
朱子学が朱熹という人間の個性で成立したことがわかる評伝。
島田虔次『朱子学と陽明学』岩波新書、1967
小島毅『朱子学と陽明学』ちくま学芸文庫、2013
小倉紀蔵『入門 朱子学と陽明学』ちくま新書、2012
朱子学と陽明学の関係に関しての一般向け概説書3冊。
丸山眞男『日本政治思想史研究』1952、東京大学出版会
渡辺浩『東アジアの王権と思想』1997、東京大学出版会
日本の朱子学に関しての必読書2冊。 朱熹って学者として東洋一なんじゃないかな
内藤湖南が1000年前にこんな学問を作ったのはすごいとか言ってた >>86
経書の注釈に飽き足らず独特の哲学体系にまで仕立て上げたことや
現実に南宋以降の社会制度を大きく変えた影響力を考えると朱子に比肩しうる学者って確かに思いつかんな 朱子は自らの学問の系譜に周敦頤・二程・張載を採り入れたのもよく出来とるよな🤔
あれで人倫だけぢゃなく宇宙まで語れるようになったし🙄 仏教道教が大きい死生観や世界観を持っているのに対抗するために宇宙を語らざるをえなかった事情も大きいと思うな 須弥山があるような仏教の世界観ほど荒唐無稽でもなく
道士たちが考えていた仙境ほどの異界でもなく
太極を中心に合理的に宇宙から人体までを説明したのが周敦頤『太極図説』のすごいとこやね 朱子学の流れが三浦梅園たち近世日本の自然哲学者を生んだわけだしね 上に挙がってる土田健次郎『儒教入門』(東京大学出版会)が入門書としてはオーソドックスでええと思うで
儒教の宗教性に目を配った加地伸行の本も悪くないんやけどクセがあるというか とんくすこ
機会があったらその本を推薦して勧誘してみるわ
学問スレで学問を語ってる貴重なスレだからいろんな人に来てほしいし 古文漢文板に儒教スレあったんやけど今はなくなったみたいやね
昔は一応↓みたいなスレがあった
江戸の儒学が好きな人
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/kobun/1001866901/
哲学板にも儒教スレ一応あるみたいやけど哲学板のクソコテが暴れてるばかりであんまり中身がないンゴ…
あんまり覗いたことなかったけどクソコテだらけなんやな哲学板
【論語】孔子の哲学【儒教】
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/philo/1429441460/ 東北大が科研費プロジェクトで『日本儒林叢書』の全文検索できるオンラインサイト作ったで
意外と面白いから皆も使おう(提案)
気になる漢語や固有名詞を検索してみたら儒者たちがどういう文脈でそれを使ってたのかがわかるンゴ
日本儒林叢書全文データベース
http://www2.sal.tohoku.ac.jp/jurin/ http://www.perikansha.co.jp/Search.cgi?mode=SHOW&code=1000001641
小島康敬編集『「礼楽」文化-東アジアの教養』(ぺりかん社、2013)は儒教にとって重要な概念である礼楽について論じた数少ない本やからオススメやで
朱子・荻生徂徠・李退渓・康有為と古代から近代までの中国・朝鮮・日本の礼楽思想を論じてる
儒教にとって音楽が重要だったことは意外と知られてないから不思議ンゴ 礼楽というと『論語』にも八イツの舞について書いてあるよな🤔 徂徠ってやっぱり偉大なんかな
仁斎の『童子問』みたいな読みやすい著作あれば読んでみたいが 「徂徠は才人であり、ときどきいい説も出すが、とんでもない議論をすることもあるので読むときには注意が必要」
貝塚茂樹先生の徂徠評
まあ数多いる儒学者の中で後世に第一人者として名前が残ってるのは凄いことではある 貝塚茂樹と同姓同名のネトウヨ学者がいて驚いた記憶がある
アンテナ研究の泰斗である八木秀次にも同姓同名のネトウヨ学者がおったが オカルティストの糸川英夫は同姓同名かと思ったら同一人物だった 吉川幸次郎の『仁斎・徂徠・宣長』(岩波書店)ええで🙋
岩波現代文庫あたりに入らないかな🤔 図書館で『荻生徂徠全集』をパラパラ引いてみたけど中国における度量衡の歴史について
周代から明代までの変遷を書いた『度量考』なんて著作があって面白かったわ
赤穂事件の処断もそうやけど色々やっとるんやな徂徠 もうすぐ赤穂事件の日やし日本思想大系の『近世武家思想』を読もう 忠と孝は全く別の論理やな
創作とはいえ『平家物語』に「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず」って平清盛と重盛の会話があるけれども
中世武士にとって忠と孝は別の論理だったんやね そんなシーンあるんか
そら一族のほうが大事やわなあ そう思うと明治に創作された家族国家観って実によく浸透したもんやな そんなに経書は沢山載ってないけどこれ便利やで
Web漢文大系 - 漢詩・漢文訓読サイト
https://kanbun.info/ 徂徠学派の太宰春台は「四十六士論」は赤穂浪士たちの吉良邸討ち入りを批判して
そもそも赤穂城を受け渡さずに討ち死にすべきやったと論じていて興味深いンゴ
赤穂城に死するに如かず、吾之を聞く。赤穂は富国也。民其の君を欣び戴く事一世に非ず。
良雄ら苟も能く義を以て之に先んせば誰か敢へて之に叛かん。即ち戦士何ぞただ四十六人のみならん哉。
誠に以て城を背にし使者と一戦すべく、然る後城に登り火を縦ち、人々各々自殺し、
其の尸をして城と倶に焚けしめば、赤穂人の能事畢はれり。
こういう儒者が赤穂事件を論じた文章が沢山載ってるから岩波日本思想大系の『近世武家思想』ええで 御公儀の裁定に真っ向から盾突くとは豪気なお方やねぇ 大石たちの義盟に参加しながらも親から他家への再仕官を勧められ板挟みにあって自害した萱野三平には
浅野家への忠と親への孝を両立出来ない苦悩があったんやね
近世中期でも忠と孝は全く別の倫理だったんやろね 明治の知識人って大体経書の教養があるけどあれって子供の頃に素読やってたからやろな
幸徳秋水や河上肇みたいな左翼知識人ですら立派な漢詩を作っとる 李退渓と李叔献が李氏朝鮮で有名な二大儒者やったっけ
二人とも紙幣の肖像になってるやね 李叔献って誰やーと思って調べたら李栗谷のことやん
名前か字か号かで揃えてくれんとややこしいわ 邊英浩『朝鮮儒教の特質と現代韓国―李退溪・李栗谷から朴正煕まで』って本を図書館で借りてみたわ
姜在彦の『朝鮮儒教の二千年』よりもより踏み込んだ感じの一冊
朴正煕は軍人ゆえに文弱の両班の伝統を嫌ったけど自らの精神には儒教的な倫理を強く宿していたっていう複雑な人物みたいやね 仏教や道教(神道)と違って現世から離れてしまうことなく
人倫の政治から自然の原理までを統一した思想で説明できる哲学体系だった朱子学ってやっぱり凄いと思う(こなみ)
近代化論が流行した時には目の敵にされた朱子学やけど
朱子学がなければ中日朝の政治や学問がここまで興隆できたとは思えないんよなあ 日本でいうと幕末から明治期に西洋文明を輸入するにあたって「体系的な学問を理解する能力」は確実に役にたったと思うよ
ただ中朝では朱子学の排他性が前面にでてしまったのは残念なところ 近代日本歴史学の父である重野安繹もその実証主義の基礎にあるのはランケやなくって清朝考証学やからね
康有為や梁啓超が出てきたように異民族王朝の清代でも学問は成長してたんやね 『論語』の子罕第九は孔子の若い頃の苦労が書かれてて好き
「吾試いられず、故に藝あり」や「吾少して賎し故に鄙事に多能なり」はいい言葉やわ
そして没後数世紀して文宣王なんて諡号贈られてるのも面白いンゴ 僭越が嫌われ発展の妨げになる儒教は好きじゃないなぁ。
学校の授業で教える道徳くらいが丁度いいよ。 むしろ科挙官僚や文人を沢山生んで政治的にも学問的にも発展させたんちゃうか
日本の武士も宋学採り入れてただの武人から官僚に成長したし 原理においては儒教は僭越を嫌って発展を阻害する思想とは必ずしもいえないんちゃうかな
宋代の人材登用は科挙のピークやから割と柔軟やし
科挙以前の九品官人法の頃はガチガチに門閥主義やけど 元末明初のころに文芸が盛んになったのは科挙が廃止になった影響で才人が「じゃあ小説でも書くかー」ってなったからって見方もあるで
日本では武士が朱子学を導入したから科挙制度と馴染まなかったってのはあるけど科挙は一長一短やな 盧泰愚政権の1990年代に韓国のソウルに5年間住んでたけど、無条件で目上に逆らうなって考えが浸透してて肩こったわ。
目上との酒の席は横向いて飲まないといけなかったし、あんま楽しくなかったもんな。
礼儀や道徳心は儒教じゃなくても浸透すると思うし、葬式で家が傾くこともある儒教はやっぱ私には合わなかったな。 元や清みたいな異民族王朝さえ感化してしまうのは儒教の強さを感じるな🙋
韓国社会での冠婚葬祭の簡略化は朴正煕政権のセマウル運動の時に始まったんやっけ🤔
「礼記」に三年の服喪が規定されてるように祭祀は先祖と父母への「孝」やからな🙄
沖縄やベトナムも祖先祭祀がやたらと細かいし日本が例外的にユルいのかも😎 >>84の本で朱子学研究者の垣内景子が内田樹『日本辺境論』を高評価してて面白かったんやけど
中世の日本人が「粟散辺土」と自嘲したように東アジアの端っこだったからこそ
地続きのベトナムや朝鮮ほど本格的に中華文明が導入されてないって点はあるかもしれんね 魯迅に「孔乙己」っていうすごく短い小説があるんやけど
そこではかなり惨めな儒者の成れの果てを描いてて「魯迅は儒者が嫌いだったんやなあ」と思ったわ 日本に留学してきた魯迅が「懐かしいだろ」って湯島聖堂に連れて行かれてげんなりしたとか 現代社会に於いて、儒教は祭典などを取り仕切る行事としての役目は果たせるけど、実生活では面倒で流れを滞留させるからな。
周、春秋、戦国、戦国七雄を見ても、詩経やその他の礼は時間が掛かりすぎる。 マックス・ウェーバーは『儒教と道教』であの当時にしては珍しく西洋の知識人として儒教を論じとるね
「近代資本主義を生み出せなかった儒教」ってウェーバーの儒教観はその後批判されるようになったが 野口武彦『王道と革命の間―日本思想と孟子問題』を読んだんやけど
『孟子』の湯武放伐論(易姓革命)は天皇制がある日本の儒学者にとってアポリアだったみたいやな 徳川幕府を天皇家とは別個の王権として「徳川王朝」として捉える渡辺浩『東アジアの王権と思想』は面白かったわ
白石や徂徠は大政委任論や水戸学正名論と違って明確に徳川家を王権として規定してたんやな 大阪大学中国哲学研究室―電子テキスト類目
http://www.let.osaka-u.ac.jp/chutetsu/lunwen/etxt_lst/index.html
こんなん見つけたけど儒教の経書や史書に加えて色々な中国思想の電子テキストへのリンクあるで 徂徠の『政談』を読むと徳川家を明確に王権として位置づけてて興味深いンゴ🤔
松平定信の大政委任論とは随分印象が違う😨 儒教はあまりにふるすぎるせいで産業革命以降の合理主義からみると
テクノロジーの進歩についていけない年長者にいちいち御用聞きをしないと納得しない足枷になってると思う。
衰退まっしぐらの日本とかな とはいえ儒教道徳を国是にしたリー・クアン・ユーのシンガポールは未だに発展しとるし
日本の衰退は儒教とは別の要因があるんちゃうかな 儒教は師承の学問といわれている
西洋に追いつき追い越せで先達に追いつくスピードはとても早い
いざ追い越そうとする段になって何をやったらいいかわからなくなり迷走する
あえて日本停滞の理由を儒教に求めればこうなるかな
シンガポールが試されるのもここからだと思う 明六社や福沢諭吉あたりの明治初期の知識人は
儒教と洋学を折衷して立身出世を説いとったね
昌平坂学問所出身の儒者で明六社の創設メンバーにおった中村正直がスマイルズの『西国立志篇(自助論)』を訳してベストセラーになったり 繁体字と英語だけやけどこんな中国のサイトもあったで😎
ほとんどの中国哲学書の原著がオンラインで読めるンゴ🤗
大著の朱子語類140巻が読み放題や🙋
中国哲学書電子化計画
https://ctext.org/library.pl?if=en
https://ctext.org/library.pl?if=en&res=257 シンガポールっていいよな、小さいから国内旅行も簡単だし小さいがゆえに発展して生活は豊かだし
一年中夏だから薄着の女見放題だし
デパートには米国中国日本韓国あたりの雑誌も食品もなんでも揃ってる https://www.jstage.jst.go.jp/article/asianstudies/37/1/37_1/_article/-char/ja/
田中恭子「シンガポールの儒教教育 Confucian Education in Singapore, 1984-1989」(1990)
シンガポールの儒教教育について書いた論文やね
シンガポールのマジョリティは華人やけど華人以外にもマレー人・タミル人もおるから
そういう多民族に儒教論理って通じるものなんやろか >>147
本質的に儒教と仏教は相性が良くないんや
仏教は現世を否定して社会から出家して解脱による救済を目指す思想
儒教は現世を肯定し人倫による社会の統治を目指す思想
李氏朝鮮や水戸藩が儒教の名の下に廃仏政策をとったのは有名やね 本場中国の三武一宗の法難も有名だよね
経済や軍事面から語られることが多いけど儒仏道の主導権争いって側面もあるし とあるとこから誘導されてきたがROMっとるよ
>>141
山本七平氏の「空気の研究」なんか面白いよ
「空気」にヒントがあるんじゃねえかなあ。 >>149
三武一宗のなかでも道教に傾倒して廃仏政策をとったのは北魏の太武帝と唐の武宗やったっけ
確かに儒・仏・道の三教の主導権争いって感じで面白いやね
老子化胡説で「仏教は実は老子の教え」として取り込んだり
「孔子問礼」で「老子は孔子に礼を教えた」と門人扱いしたりと
道教は儒仏を自らのうちに取り込んでいったというか
実際に道教寺院(道観)入ってみたら道教の神々に加えて
仏教の如来・菩薩に孔子まで祀られてて道教のパンテノンって融通無碍やなあと思ったンゴ >>148
仏教は苦行や禁欲により理想の人格を目指す理性主義なんだが
儒教はは俗悪も含めた人間臭さをそのまま肯定しているので相容れないな。
ご馳走が用意できずに肉親のお肉でおもてなしを受けて感激なんてのは仏教モラルでは邪教扱いされるが一方では美談なんですよ。 ミトラ教の冬至の祝祭を「そや、教祖の誕生日にしたろw」と取り込んだキリスト教や
そのキリストを「そや、ウチの聖人に認定したろw」と取り込んだイスラム教
あるいはヒンズー教でのお釈迦様の扱い方
大きくなった宗教は他宗教を懐柔してうまく取り込んでいる
荘子でも「顔淵ガー、子路ガー」って記述が時々あるので良くも悪くも儒教の存在って大きかったんだろうね 逆に儒教は異教を採り込んだりしとったっけ?
易や陰陽説は本来儒家が作ったものではないけどおおまかに言えば漢民族の伝統の中にあったしな
日本やと神道を儒教で理論化した林羅山の王道神道や闇斎の垂加神道なんてのがあったけど ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています