2017年8月13日、参考消息は、中国の支援によって建設中のラオス高速鉄道に対して、現地住民が大きな期待を寄せているとする仏メディアの報道を伝えた。

現在同国内で建設中の高速鉄道は、雲南省と接する同国北部のボーテンから首都ビエンチャンを結ぶ414キロの路線だ。仏紙ル・モンドの8日付報道によれば、起伏の激しい地域を多く通るために75カ所のトンネルと167カ所の橋が建設されるという。

停車駅は10駅で、設計最高時速は160キロメートルだ。総工費は400億元(約6600億円)で、中国側が70%、ラオス側が30%出資する。

同鉄道の終着点であるボーテンからは、中国国内の鉄道に接続して昆明までつながる。

また、7月はタイでもラオス国境にあるノンカイと東北部のナコンラチャシマを結ぶ約250キロの鉄道建設が認可された。2021年には昆明からシンガポールまでつながる鉄道ネットワークが初めて実現する見込みだ。

記事は「ラオス高速鉄道建設によって、地域で最も貧困とされるラオスの『陸の孤島』状態は解消される。

ある外国の専門家は『ラオス政府にとっては威信をかけたプロジェクト』と分析している。土地の収用問題などで現地住民に対する配慮も行われているようだ」とした。

トンネル工事が行われている現地の若者からは「バスに乗ってビエンチャンに行く必要がなくなる」、地元の商人からも「高速鉄道計画がなければ、間もなくやってくる中国人観光客のためにホテルを建てることもなかっただろう」といった喜びの声が出ているようだ。

記事によれば、ラオス北部では近年、経済的な「中国化」が進んでおり、今後さらに中国への依存が強まることになりそうだという。(翻訳・編集/川尻)

http://www.recordchina.co.jp/b187411-s0-c20.html

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