>>1の続き)

SKイノベーションは来年7−9月期から既に進行中であるプロジェクトにNCM811バッテリーを供給し始める。 SKイノベーションはダイムラーベンツグループと現代・起亜自動車電気車にバッテリーを供給している。

NCM811バッテリーは増設中である瑞山(ソサン)バッテリー第2工場の新規生産ラインで本格的に生産される予定だ。彼は「電気車にNCM811バッテリーを搭載すれば、既存のNCM622より1回充電時100キロをさらに走ることができる」と説明した。

韓国バッテリー業界は1回充電時、最大350キロを走行する程度の技術力だけを確保している。

彼は「走行距離はバッテリーセルのエネルギー密度も重要だが、モジュールやパックデザインも重要だ」としつつも「セル技術だけを考えると、2018年までに1回充電で500キロを走るという内部目標を十分に達成できるだろう」と話した。

SKイノベーションは今後もニッケルの比重を引き上げてエネルギー密度を高め、コバルトの比重を下げることで価格競争力を高めていく計画だ。ニッケルの含有量を90%まで引き上げたバッテリーも開発率が80%を上回っている。

SKイノベーションはグループ全体の経営革新哲学である「deep change(根本的変化)」の核心実践課題としてバッテリー事業の強化に出ている。このため、2020年までに新しい成長エンジンである電気車バッテリーと化学事業を中心に10兆ウォン(約9824億円)を投資する計画だ。

グローバルバッテリー市場は電気車普及の拡大で昨年25GWh(ギガワット時)から2020年には110GWh、2025年には300〜1000GWhへと超高速成長を続けていく見込みだ。

SKイノベーションのキム・ジュン社長は5月、記者会見で「1.1GWh水準であるバッテリー生産量を2020年までに10GWhに増やす計画」としながら「世界市場シェアも2025年には30%を達成するだろう」と説明した。

(おわり)