皆さん、河野洋平さんをあんまり責めないでくださいな。
ワタシはいわゆるネトウヨですが、ちょっと可哀想な感じもしています。

河野談話の内容についても、いろいろ批判があるようですが、
一般論として売買春は不道徳なことであり、また人権侵害を伴うものです。
これに日本が組織的に関与したという点に反省の意を示すことは必要だと思います。
韓国や米国も軍による組織的買春を行いましたが、反省の意は示されていません。
反省しない米韓両国に比べ、河野談話は日本の高い道徳性を示していると言えます。
河野談話の「官憲等が直接これに加担したこともあった」という文言も、
白馬事件のような個別事象を指していると解釈するのであれば間違っていません。

河野談話には強制連行の認否について誤解を招きやすい部分がありましたが、
現在では「旧日本軍が朝鮮において組織的な慰安婦強制連行を行った事実は確認されていない」
というのが既に日本政府の公式見解となっています。
2007年の第一次安倍内閣の閣議決定と国会答弁で表明されており、現在も有効なものです。

慰安婦強制連行については、国際的に誤解が広まってしまった状況ですが、これをどのように解消するかが今後の課題になっています。
このためには河野談話を単純に否定するのではなく、売買春の不道徳性・人権侵害性に関する反省表明部分は継承しつつ、
事実として強制連行は行われなかった点を、冷静に継続的に情報発信するのがよいものと考えます。
強制連行事件の資料が存在しない点、事件現場の町や村が特定されていない点、目撃者がいない点、被害者家族が確認されていない点などの事実が広く知られれば、誤解は解消されるものと思います。