韓国側が竹島(島根県隠岐の島町、韓国名・独島(トクト))の領有権を主張する際の論拠として持ち出す明治政府の文書「太政官(だじょうかん)指令」にある「竹島ほか一島は日本国とは関係がない」とする記述について、「竹島」は実在しない島を、「一島」は鬱陵島(ウルルンド)を指すことを示す地図「日本府県略図」が見つかった。専門家は、指令で日本は現在の竹島の領有権を放棄したとする、韓国側主張の論拠を崩す資料になると指摘する。
 太政官は後の内閣に当たる最高機関で、1877年の指令で「竹島外(ほか)一島之儀本邦関係無之儀ト可相心得事」(竹島ともう一つの島はわが国と関係ない)と内務省に指示した。韓国側は「もう一つの島」が竹島とし、1905年の島根県編入まで日本側に自国領の認識がなかったと主張している。
【詳しくは本紙紙面をご覧ください】
山陰中央新報
2018年5月19日
http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1526694068941/