グループリーグ最終戦・ドイツ戦の結果しだいでは決勝トーナメント進出の可能性もわずかに残されているが、韓国メディアは悲観的だ。
『朝鮮日報』は「最悪のシナリオが目の前に迫ってきた」と危機感をあらわにしている。

 この「最悪のシナリオ」というのは、「3戦全敗」のことを指す。
「2連敗の泥沼」にいる韓国代表がワールドカップでグループリーグ3戦全敗に終われば、
1990年イタリア大会以来28年ぶり、史上2度目のこととなる。

 9大会連続のワールドカップ出場を果たしている韓国にとって、グループリーグ全敗は屈辱的な失態。
ただメキシコ戦に「ハードワークしたが、戦術的な力量が不足しており」敗れ、次の相手がドイツであることを考えると
「韓国の勝利の可能性が大きく落ちることは否めない」と『朝鮮日報』は分析している。

韓国は1986年のメキシコ大会で初めてワールドカップに出場し、現在まで途切れることなく4年ごとにその舞台に立ちつづけている。
決勝トーナメント進出は2002年の日韓大会と2010年の南アフリカ大会の2度しかないが、
先述の1990年イタリア大会以外はグループリーグで最低でも勝ち点1を確保していた。

 自国のサッカー史に汚点を残しかねない悲惨な現状を憂う『朝鮮日報』紙は、辛辣な言葉で記事を締めくくっていた。

「今回の(グループリーグの)組み合わせは多少厳しいが、1994年や2002年に比べて非常に厳しかったと見ることは難しい。
韓国サッカーが2002年をピークに徐々に退化しているという証拠が、今回のワールドカップで白日の下に晒されている」

 韓国代表は27日にグループリーグ最終戦を迎える。前回王者のドイツ代表が相手になるが、結果を残して名誉挽回を果たせるだろうか。

https://www.footballchannel.jp/2018/06/24/post277147/