中国メディアの光明網は9月25日、中国の空母「遼寧」号について、「世界でどのレベルにあるのか」とする記事を掲載した。著者は海洋軍事専門家の崔永傑(ツイ・ヨンジエ)氏。

崔氏はまず、「『遼寧』号は素晴らしい成果を挙げており、わが国の空母発展のスタートラインの位置を高めた。わが国はすでに2隻の大型空母を有しており、世界第2位である」と主張。「『遼寧』号は空母訓練艦として使用され、わが国の空母における人材育成に大きく貢献。後続の空母建造の基礎を打ち立てた。わが国の工業と科学技術の発展により、将来的にさらに先進的な空母に改修される可能性もある」と論じた。

その上で、「空母を評価する指標には、排水量、カタパルト、舷外エレベーター、原子力動力などがあるが、米国のニミッツ級空母はこれらを基本的に備えている。このうち、原子力については、空母にほぼ無限の航行能力を与えることができる一方で、その維持補修費は非常に高く、それにかかる時間も長い。そのため、すべての国の需要に見合っているわけではない」とした。

そして、「遼寧」号について、「排水量は5万トン以上の大型空母だが、カタパルトがなく、動力は通常」と説明。「作戦性能はニミッツ級空母にやや劣るが、故障が頻発しているロシアの『アドミラル・クズネツォフ』を除けば、他国の空母は(「遼寧」号よりも)さらに劣っている」とし、「現在、高性能の重型戦闘機の離発着を良好に行っている空母は、米国を除けば『遼寧』号だけだ。日本や英国は短距離離着陸型のF-35Bしか搭載できず、作戦範囲はとても小さい」と論じた。

崔氏は最後に、「南シナ海の権益をどのように守るかが過去の難題だったが、まさに2012年9月25日の『遼寧』号の就役によってわが国は同海域における島の拡張工事と大型空港の建設に手を出すことができるようになったのだ」と述べた。
Record china
2019年10月21日(月) 16時40分
https://www.recordchina.co.jp/b753705-s0-c10-d0052.html