‐拡がる「コリアフォビア(韓国恐怖症)」
‐韓国発の入国制限は81ヶ国に増加
‐米国の「渡航禁止」地域に大邱も

韓国で新型コロナウイルスの感染拡大が続いている事で、世界的に封鎖令が強化されている。米国は大邱など一部地域への渡航警報を最高レベルに上げ、アフリカの島国モーリシャスや中国に続き、ベトナムも事前の通告無しで韓国人を強制的に隔離し、韓国籍航空機の着陸まで拒否している。韓国人の入国を制限している国は更に増加し、81ヶ国となった。

主要海外メデイアと韓国外交部によると1日、米国のドナルド・トランプ大統領は現地時間の2月29日、ホワイトハウスで新型コロナウイルス対応の緊急記者会見を開き、韓国の大邱とイタリアのロンバルディア州・ヴェネト州に対する渡航警報を最高レベルの4(渡航禁止)に引き上げた。渡航警報は勧告事項で、出国自体を制限する措置ではない。

米CDC(疾病管理予防センター)は「新型コロナウイルスの感染者が69人に達した」と、「ワシントン州で基礎疾患のあった50代の男性1人が死亡した」と発表した。米国でも新型コロナウイルスの感染が拡大している様相を見せている事で、韓国など感染リスクのある国に対する警戒を強化しているとみられる。米国政府はイランに対しても、2週間以内にイランを訪問した全ての外国人の米国入国を禁止した。これは先月中国に対して取った措置と同じレベルとなる。

ベトナムは韓国人に対して事実上、門を閉ざしたと言える。駐ベトナム韓国大使館や旅行者の話によると、先月28日に入国した韓国人の内、100人以上が軍部隊や空港、病院などに強制的に隔離された事が分かった。これらの韓国人は大邱や慶尚北道在住でもなければ、2週間以内にこれらの地を訪問した事が無いにも関わらず、ベトナム当局の管理を受けている。

またベトナムはハノイ空港とホーチミン空港への韓国発の航空機の着陸を不許可とした。現在、韓国の航空会社に対し、車で数時間離れた場所にある他の空港に着陸変更せよと通知して来ている。しかしこの過程で通知自体がされていなかったり、遅れたりして、既に離陸した航空機が急遽引き返すケースも発生した。ベトナムは乗務員のみを乗せた「回送便(フェリーフライト)」の着陸は許可している。大韓航空とアシアナ航空は、ベトナム現地にいる韓国人を帰国させるための航空機を飛ばす事を決定した。

韓国外交部によると同日午後基準で、韓国発の旅行者に入国禁止措置が下されたか、入国手続を強化した国は81ヶ国。韓国を訪問または経由した外国人に対する入国手続を強化した国は44ヶ国となっている。

翻訳:水野卓

https://fnnews.jp/archives/8228
ファイナンシャルニュースジャパン 2020/3/2

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【聯合ニュース】 韓国からの入国制限 78カ国・地域に増加 [03/01]
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