WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、各国で導入が進む抗体検査について、今は感染者の発見のためのテストや治療などが優先されるべきだとの認識を示しました。

 テドロス事務局長は20日の記者会見で、「抗体検査は感染したことがある人を把握するためには重要だが、今は感染が疑われる人を見つけ、診断と隔離、そして治療を行うことの方が中心だ」と述べ、アメリカなど各国が経済活動再開の目安に有効だとして進める抗体検査よりも、優先すべき検査があるとの認識を示しました。

 一方、去年12月31日に台湾がWHOに対し、「武漢で特殊な肺炎が発生し、患者が隔離治療を受けている」とのメールを送ったにもかかわらずWHOが放置したため、ヒトからヒトへの感染に気付くのが遅れたと台湾側が主張している問題で、テドロス事務局長は「最初の報告は中国・武漢から受け取っている。台湾からの報告は情報共有を求めていただけで、ヒトからヒトへの感染について指摘していなかった」と反論しました。(21日10:00)

TBSニュース
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最終更新:4/21(火) 15:29