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 【NEWSIS】イ・ミンホ、キム・ゴウン主演のドラマ『ザ・キング−永遠の君主』(以下『ザ・キング』)が、「倭色」論争に巻き込まれた。

 同番組の制作を手掛けるHwa&Dam Picturesは20日、「大韓帝国の皇室紋様は、国会や行政府が皇室を中心としている立憲君主制を表現するため、スモモ(李)の花が別のスモモの花を包む『二重李花』の形でデザインされた。日本王家(原文ママ)の紋章とは全く無関係」だとして「タイトル映像の木塔は百済歴史再現団地に展示された『百済五重木塔』をベースにした。資料に残っている木塔の特徴を再配置して仮想の木造建築物を作ったもので、誤解がなければと思う」と表明した。

 さらに「2階建ての木造建築物は、韓国の寺と中国の宮殿の特徴をベースに仮想の木造建築物を作る過程で、日本の寺の一部に特徴的な部分が使用された」として「大韓帝国という仮想の空間をデザインする過程で細かな部分まで神経を使えなかった点は、理由のいかんを問わず明白な制作陣のミス。心からおわびいたします」と伝えた。

 Hwa&Dam Picturesは「制作陣はタイトルデザインを直ちに修正し、第3話の放送からは、視聴する上で不愉快なところがないようにする」として「既に放送された分も、再放送やビデオ・オン・デマンド(VOD)サービスなどでは差し替えたい。あらためて謝罪いたします。良いドラマを作るため、さらに努力したい」と約束した。今月17日から放送が始まった『ザ・キング』は、オープニングで並行世界の大韓帝国と大韓民国をコンピューターグラフィックス(CG)で表現した。その際、大韓帝国の宮殿として日本の7大寺院の一つである東大寺の「大仏殿」のイメージを使用し、非難された。宮殿の横の塔は奈良・興福寺の五重塔と酷似していた。

 『ザ・キング』は、悪魔のささやきに立ち向かって次元の扉を閉めようとする大韓帝国皇帝「イ・ゴン」(イ・ミンホ)と、誰かの人生、人、愛を守ろうとする大韓民国刑事「チョン・テウル」(キム・ゴウン)が、二つの世界を超えて共助する中で展開する物語を描く。『太陽の末裔(まつえい) Love Under The Sun』(2016)の脚本家キム・ウンスクとペク・サンフン・プロデューサー(PD)がコンビを組んだ。

 第1話の視聴率は1部10.1%、2部11.4%(ニールセン・コリア調べ、全国基準)と順調な出発を告げ、第2話も1部8.4%、2部11.6%と同様の数字をマークした。だが、難解なストーリーとお粗末な展開、キャストのぎごちない演技などを指摘する酷評が相次いでいる。

 とりわけイ・ミンホは、社会服務要員として兵役の代替服務を行った後、3年ぶりのドラマ復帰だったが、『相続者たち』(2013)と大して違わない演技力だったという評価が出ている。キム・ゴウンも『トッケビ〜君がくれた愛(いと)しい日々〜』(2016−17)での姿と重なり、既視感がある。どちらの作品も脚本家キム・ウンスクの手になるものだ。さらに大韓帝国最年少首相「ク・ソリョン」役のチョン・ウンチェは歌手チョン・ジュンイルとの不倫が露見するなど、昔の話の暴露もあった。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/21/2020042180087.html
NEWSIS/朝鮮日報日本語版 2020/04/21 10:43