韓国の大学の経済学教授が韓国の外為市場で韓米通貨スワップは強力に作用するが、その意味は限定的かもしれないと警告した。

延世(ヨンセ)大学経済学部のソン・テユン教授は13日、韓国経済誌の「毎経エコノミー」に、「韓米通貨スワップのおかげで通貨危機の心配ない?」という題名のコラムを寄稿した。

彼はコラムで「3月19日に米国との通貨スワップが電撃的に締結され幸い外為市場は危機局面を抜け出した。実際の危機に近づいた時に外為市場安定に強力な効果を持つ核心防御幕は結局米国との通貨スワップだったという事実が今回も確認された」と評価した。

だが通貨スワップが基本的に流動性支援だという点を警告した。

ソン教授は「実体経済が健全な外貨確保能力を持ったと評価され流動性が一時的に不足する時は米国が通貨スワップを提供できて効果も明らかに現れる」としながらも「単純に該当国が友好的だからドルを長期的に供給すると考えては困る」と話した。

彼はラテンアメリカの国のように財政危機と結びついて通貨危機が発生すれば、米国がドル流動性を提供する可能性も限定的で、根本的な債務不履行のリスクを減らしにくいと話した。

ソン教授は「米国との通貨スワップが外為市場安定に強力な効果を持つのは事実だが、健全な経済運営による財政・対外債務管理が担保されなければその意味は限定的かもしれないことを記憶しなければならない」と話した。


中央日報日本語版 2020.07.13 11:47
https://japanese.joins.com/JArticle/268020