【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルスの集団感染が首都圏を中心に各地で起きており、
ここ8日間に1900人の感染が新たに確認された。

集団感染が首都圏以外にも急速に広がる様相を見せていることに加え、感染経路不明者の割合も上昇しており、
「大流行」が懸念されることから、一部では防疫措置のレベルを一段と引き上げるべきとの意見も出ている。

中央防疫対策本部によると、21日午前0時現在の国内の新型コロナ感染者数は前日午前0時の時点から324人増えた。
首都圏の教会をはじめ全国各地で集団感染が発生し、1日当たりの新規感染者は14日から連続で100人を超えており、この日はついに300人を上回った。

感染経路不明者の割合は15%に迫っている。今月7日から20日までの2週間に感染が確認された1847人のうち、
14.7%の272人は感染経路が分かっていない。

政府は1日当たりの新規感染者数や感染経路不明者の割合などを踏まえて防疫レベルを決定する。

現在は「社会的距離の確保」の第2段階が施行されている。第2段階は最近2週間の1日当たり新規感染者数が50〜100人未満の場合、
管理中の集団感染の発生件数が継続して増加している状況などが基準となる。

だが、ここ8日間はこうした第2段階の基準を超える規模の集団感染が発生しており、専門家らは防疫レベルの調整が必要だと口をそろえる。

第3段階に引き上げるかどうかは、2週間平均の1日当たり新規感染者数が100〜200人以上で、
新規感染者が2倍に増える現象が週に2回以上発生する場合、医療体制の状況や社会・経済的コスト、
流行地域の特性などさまざまな要素を踏まえて防疫当局が決定する。

嘉泉大吉病院のオム・ジュンシク教授(感染症内科)は聯合ニュースの取材に、
「疫学調査に協力しない人がおり、感染経路不明者の比率も高まっているなど、この先感染者がさらに増える要因がある」と指摘し、
「第3段階への引き上げが必要だが、自営業者の苦境などを考えて政府が思い悩んでいるようだ」と話した。

高麗大九老病院の金宇柱(キム・ウジュ)教授(感染症内科)も「やりすぎなくらい予防するのが効果的だが、
今の防疫は常に後手に回っている」と述べ、今はできるだけ早く新規感染者を50人未満に減らすべきだと訴えた。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/21/2020082180153.html