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中国国防省は、海軍が保有する2隻の空母がそれぞれ訓練を行ったと発表しました。中国共産党系のメディアは、2隻の空母が同じ時期に訓練を行ったのは初めてだと伝えていて、南シナ海での活動を活発化させる中国に対しアメリカが圧力を強める中、海軍力を誇示してけん制するねらいがあるとみられます。

中国国防省の譚克非報道官は24日、中国海軍が保有する空母「遼寧」と「山東」が、それぞれ定例の訓練を行ったと、インターネット上で発表しました。

訓練の目的について、譚報道官は「装備の性能や部隊の訓練状況を確かめ、任務の遂行能力を向上させることだ」と説明しています。

これについて、中国共産党系のメディア「環球時報」の英語版は24日、「遼寧」と「山東」がそれぞれ黄海と渤海で、今月、訓練を行ったとしたうえで、2隻の空母が同じ時期に訓練を行ったのは初めてだと伝えました。

中国軍は、2012年に初めての空母「遼寧」を配備したのに続いて、去年12月に2隻目の「山東」を就役させるなど、海軍力の増強を進めています。

中国軍としては、アメリカ海軍が南シナ海で原子力空母による軍事演習を行うなど、中国の海洋進出に対抗する姿勢を示す中、みずからの海軍力を誇示してけん制するねらいがあるとみられます。

NHKニュース 2020年9月24日 21時31分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200924/k10012633461000.html?utm_int=news_contents_news-main_002