https://file.mk.co.kr/meet/yonhap/2021/01/06/image_readtop_2021_14633_0_113812.jpg
▲「日本人たちが証言する韓日逆轉(日=イルの字が上下逆さまになっている)」400ページ.2万2千ウォン.

1876年、朝鮮が日本の強圧で締結した江華島(カンファド)条約後、140年以上続いた「克日」が感情ではなく現実になっていると主張する本が出た。

イ・ミョンチャン東北アジア歴史財団名誉研究委員は著書「日本人たちが証言する韓日逆転」(ソウルセレクション)で韓日間の力関係がひっくり返っている原因を韓国の民族主義的見解ではなく、日本人たちの証言と資料に基づいて暴く。

著者は解放後も経済・社会・文化的に日本に遅れをとって克日感情が私たち民族の胸中に席を占め、時には「反日」、時には日本に習うべきという「崇日」の様に矛盾した姿勢が現れたと言う。

10年余り、日本に留学して慶応大学で博士過程を終え、12年を東北アジア歴史財団で研究委員に在職しながら韓日関係を研究した著者は両国間に力の逆転現象が現れていると強調する。

同書は日本が韓国に追い越された根本原因を日本の政治・社会・文化的後進性に求める。まず、白井聡(しらい さとし)京都精華大教授が書いた「永続敗戦論」を紹介する。日本が敗戦を終戦と偽ってきたので敗戦がもたらした体制が継続したというのがこの本の核心内容だ。日本は「敗れたことがない、したがって差別する」のが「嫌韓」の根源だと著者は説明する。

引き続き韓日葛藤を起こした理由を両国首脳の差異点、右傾化日本対民主化韓国、韓日国力の逆転など三つで説明する。最大の原因は日本社会の右傾化を結果的に加速した韓日両国間国力の劇的な変化にあると強調する。

合わせて日本の新種コロナウイルス感染症(コロナ19)対応過程で日本の弊害を暴く。アベ政権の対応失敗の原因として政府組織を構造調整する過程で保健所を極端に縮小したことと満州で生体実験した731部隊のDNAを受け継いだ「専門家会議」(初期コロナ対応専門家組織)構成員の臨床軽視研究至上主義、情報隠蔽体質を挙げる。

著者は日本の相対的貧困率、年金所得代替率、国内総生産(GDP)比教育に対する公的支出比率など各種指標も「先進国として恥ずかしい水準」と主張する。

また、経済協力開発機構(OECD)資料によれば購買力平価指数(PPP)基準で韓国の1人当りのGDPは2017年から日本に先んじたことが調査された。2017年韓国の1人当りのGDPは4万1千1ドル、日本は4万827ドルで初めて逆転した。

著者は「もはや克日が感情や考えの領域に留まらず、現実になっていることを見せようとこの本を書いた。私たち民族が永く念願してきた『韓日逆転』の瞬間が近づいていることを証明するのがこの本の目的」と話す。

いわゆる「ノムサビョック(越えられない4次元の壁)日本」と「弱小国韓国」はこれ以上ないと宣言した著者は「依然として『日本はいつも正しくて、優れているという信頼』を持っている相当数の盲目的な韓国人のための本でもある」と付け加える。

[聯合ニュース]

ソース:毎日経済(韓国語)"克日本現実になっている"…'日本人たちが証言する韓日逆転'出版
https://www.mk.co.kr/news/culture/view/2021/01/14633/