音楽評論家のインタビューシリーズ4回目に大衆文化評論家のキム・ホンシク氏(47)に会った。キム氏は高麗(コリョ)大学で政策学、建国(コングク)大学で文化情報コンテンツ学で博士号を取得し、公共政策の視線で大衆文化現象に注目してきた。韓国放送大賞選定委員、SBS視聴者評価委員を務め、作家・タレント・講演者として活動している。『大衆文化心理の読み取り』『大衆文化心理で読む韓国社会』『K-POPミュージックのDNA』などの著書がある。

K-POPを代表するBTS(防弾少年団)だが、権威のある音楽家から認められていないようだ。一例として、4月BTSは米国グラミー賞にはノミネートされたが、受賞には失敗した。受賞不発の理由についてキム・ホンシク氏はかつての大衆音楽界が若い女性が主軸となるK-POP文化を認めることを拒否しているためだと主張した。「K-POPに対する欧米の主流社会のこのような態度をアジアン差別のような人種問題として受け止める場合が多いが、実際にこれは人種の問題でなくジェンダーの問題」と指摘した。ソウル永登浦区(ヨンドンポク)にあるキム氏の事務室で6月7日インタビューを進めた。

--K-POPを主導するのが女性という観点はどのような意味をもつか。

「K-POPファンダムの主軸を成すのは10~20代女性だ。彼らは購買力や政治権力の面で比較的に弱い集団だ。彼らが今日のK-POP文化を作ってきたため、大衆音楽界の権威者集団では「これは真の音楽でない」と判断してしまうわけだ。女性ファン自分もK-POPに対する非難がジェンダー問題ということに気付いていないようだ。そのため、グラミー受賞を語る時、度々人種的多様性を取り上げる。だが、この観点は適切でない。黒人アーティストもグラミー賞を多く受賞する。国内で権威のある評論家の間でもK-POPが『まともな』音楽として認められるまで非常に長い時間がかかった。BTSが世界的に人気を得てからK-POPというダンスと歌が交わった独特のジャンルという認識が広がった」

--欧米社会と既成世代はなぜK-POPを認めないのか。

「K-POPはSNSとユーチューブを通じて広がった。私たちが通常的に考えてきた、マスメディアに乗って有名になった伝統的な概念の20世紀スターとは成長経路が違う。K-POPに対する多くの無理解や反発がこの違いに起因する。伝統的なマスメディアに馴染んでいる人々、すなわち欧米の欧既成世代の視線から見るとK-POPの台頭は理解できないことであり、認めたくないことだろう。聞いたことも、自国の大衆メディアでは見たこともない韓国歌手が突然どこから登場してビルボードチャート1位を占めるからどういう状況なのか理解できないかもしれない。このため、近くK-POPグループがグラミーを受賞する可能性は小さいと考える。だが、文化の伝播ルートがソーシャルメディアに移っているため、次第に変わると考える。音楽がこれ以上聴覚的だけでなく、視覚的に消費されるデジタルメディア時代でK-POPはものすごい競争力を持っている。K-POPこそ消費者の五感を楽しませることを強調する分野ではないか」

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