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■インドネシアの轍を踏まない思惑も

 この高速鉄道計画にかかる費用は最大で648億ドル(約8兆3000億円)と見積もられている。

 ベトナムは2022年7月、日本の国際協力銀行(JBIC)に高速鉄道計画での財政支援を要請しており、資金面での日本の支援に大きな期待を抱いている。今回の鈴木財務相との会談でも重ねて財政支援を求めた。

 高速鉄道建設に関わる技術や完成後の運行面などの支援に関してどこまで日本に期待しているのかは現段階では明確にはなっていない。ただし、ベトナムが中国への過度な依存を回避するために、あらゆる面で日本を頼りにしていることは間違いないとみられている。

 その背景には、現在中国雲南省昆明からハノイを結ぶ国際鉄道(パンアジア鉄道)の存在がある。ベトナムの南北高速鉄道が開通した際に中国が乗り入れを要求してくるのは確実とみられており、中国の影響力が増すことへの警戒感が政府部内にあることが「日本への期待」に現れているとの見方がある。

 高速鉄道計画を巡っては同じ東南アジアの大国であるインドネシアが、首都ジャカルタから西ジャワ州州都バンドンまでの約150キロを結ぶ高速鉄道計画において、安全を前面に打ち出した日本を差し置いてインドネシア政府の財政負担を求めず安価で早期完工を訴えた中国に最終的に落札したことが、ベトナムにとって反面教師として作用した可能性も指摘されている。

 インドネシアにとっては極めて「魅力的」な受注条件だったが、コロナ渦という不確定要素はあったものの、蓋を開けてみれば費用はいつしか膨れ上がりインドネシア政府による複数回に及ぶ国庫投入という事態を招いている。さらに完工時期も、用地買収などに手間がかかり当初の目標である2019年から大幅に遅れ、現在の完工目標は2023年6月となっている。だがそれさえも難しいといわれているのが現状だ。

 昨年12月には西ジャワ州の建設現場で線路敷設用の車両が脱線して中国人作業員2人が死亡する事故も起きており、「完工時期に間に合わせるために安全面が軽視されている」との批判が噴出している。こうしたインドネシアでの中国資本、中国技術、中国人労働者による高速鉄道計画の実情を見て、ベトナムの中国への不信感が高まっていることも事実といえる。

以下全文はソース先で

1/20(金) 6:03 現代ビジネス
https://news.yahoo.co.jp/articles/a934c5e08d5f283ebb1672eaaeb1f692bea4d4f4?page=2

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韓国紙「ベトナムが日本に高速鉄道建設を公式要請」…8兆円規模工事、日韓は競合関係 [1/15] [ばーど★]
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1673791429/