[2023年2月3日9時28分]

米国防総省のライダー報道官は2日、米本土上空を偵察用の気球が飛行しており、米軍が追跡していると明らかにした。国防当局者は「気球は中国のものだと確信している」と強調。収集できる情報は限定的だとして、破片が地上に落下して危害をもたらすリスクを考慮し、撃ち落とさず監視を続けているという。

バイデン大統領も報告を受けており、ワシントンと北京の大使館ルートを通じて中国に「米国がいかに事態を深刻に受け止めているかを伝えた」としている。米中間の新たな火種となりそうだ。

国防当局者によると、偵察気球は1日、西部モンタナ州上空を飛行していた。民間機が利用するよりも高い空域を飛んでいるという。目撃情報も寄せられている。

米本土上空の偵察気球の飛行は、ここ数年間でも数回確認されているといい、今回は過去に比べて飛行時間がやや長いとしている。(共同)

https://www.nikkansports.com/general/news/202302030000184.html