韓国に輸入される予定だったウクライナ産のコウタケから放射性物質のセシウムが基準値より最大14倍検出され輸入通関が中断されたことがわかった。

食品医薬品安全処が20日に明らかにしたところによると、最近ウクライナから持ち込まれたコウタケから、1キログラム当たり1000ベクレルを超えるセシウムが検出されたことから輸入食品非適合判定が下された。

こうした事例は今年だけで3件発生している。

昨年10月には釜山(プサン)で通関手続きをしていたロシア産カバノアナタケからセシウム275.8ベクレルが検出された。通関手続きでは輸入食品の放射能検査が行われる。この際に非適合判定を受ければ輸出国に返送または廃棄する。

ベクレルは放射能を現わす単位だ。1ベクレルは1秒に1個の原子核が崩壊して出る放射線量だ。セシウムは原子番号55番の金属元素で、周期表ではアルカリ金属のうち下の方に位置する。自然状態のセシウムと核実験などで現れる放射性セシウムに区分される。

ロシアまたはウクライナから輸入したカバノアナタケとコウタケなどキノコ類から出たセシウムは自然状態ではなく人為的な核使用で発生するセシウムのセシウム134またはセシウム137が検出され懸念される。セシウムが体内に蓄積されれば健康に悪影響を与える恐れがある。

現在韓国では基準値以下のセシウムが検出された食品は市中に流通している。ただし日本産は除外している。

中央日報/中央日報日本語版2023.02.21 06:56
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