韓国の精密減速機メーカーであるSBB TECH(sbb.co.kr)社の株価が上昇している。
これまで技術的な障壁により、日本企業が世界シェアをほぼ独占していた市場で技術力が証明されとの評価だ。

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SBB TECHの株価は22日、前取引日比23%上昇となる5万3500ウォンで取引を終了し、過去最高値を記録した。
(23日11時50分現在5万3700ウォン)

ハナ証券はSBB TECHの技術が日本の精密減速機を置き換えるのに十分なレベルにまで上昇し、急な成長局面に入ったと分析した。

チェ・ジェホ・ハナ証券研究員は「微分幾何学に基づく体系的歯形設計技術を通じて精密減速機の量産化に成功した減速機国産化の先導企業」であるとし、
「昨年下半期から顧客とのテスト量を増やして技術の高度化が早まった」と説明した。

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SBB TECHのウェブサイト

続いて「ロボット用減速機市場シェア(M/S)1位メーカーである日本のH社が提示した精密減速機の要求精度は、
角度伝達誤差60arcsecとねじり剛性1.7kgfm/arcmin」であるとし、「SBB TECHの角度伝達誤差とねじり剛性は20.8arcsecと2.8kgfm/arcminであり、
日本精密減速機を置き換えるのに十分なレベル」であると分析した。

また、「現在進行中の政府の競争型R&D課題を通じて、SBB TECHが強みのある小型減速機で技術力を認められた」とし、
「ロボット市場の成長とともに、日本H社の減速機の代替を通じて高い成長を期待する」と強調 した。

チェ研究員は「去る1月、SBB TECHは顧客が増える減速機需要に対応するために増設を完了した」とし、
「増設を通じて減速機生産能力は1万2000台から5万2000台に増えた」と強調した。

チェ研究員はSBB TECHは「国内主要ロボット企業と精密減速機のテストや量産化に関する議論を進めている」と伝えた。
また「主要顧客社のウェアラブルロボットやFPD搬送ロボット減速機テストなど既存の日本H社減速機の代替と、
グローバル完成車の回転シート上位トリムに減速機適用を目指してテストを進めている」と伝えた。

彼は「減速機の売上は今年の主要顧客会社のテスト完了と来年適用製品の量産化に応じて2倍以上の成長率を示すだろう」と分析した。

続いて「国内S社と中国F社はFPD搬送ロボットに使用される日本H社減速機をSBB TECH製品に置き換えるためのテストを進行中」であるとし、
「S社はFPD搬送ロボットを約7000台余り運用しており、テスト完了後順次的 イン減速機の交換がなされれば安定的な売上を確保するだろう」と見通した。

KOREA ECONOMICS 2023年2月23日
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