Record China 2023年12月23日(土) 16時0分

2023年12月21日、華字メディアの日本華僑報網は、このほど機密扱いが解除された31年前の天皇(現在の上皇)訪中の
経緯を紹介した上で日中関係の現状について言及する文章を掲載した。

文章は、日中両国が1980年代から1990年代初頭にかけて最も親密な「蜜月時代」だったとし、
外務省が20日に31年前に当たる1992年の機密解除文書を一括公開した中に、
即位間もなかった当時の天皇皇后両陛下が中国を訪問した内容も含まれていたと紹介。
万里の長城で笑顔を見せ、上海で子供たちと心温まる交流をする両陛下の様子に万感の思いを覚える一方で、
両国間ではこれほど緊密なコミュニケーションや交流が長きにわたり行われていないことに気づくとした。

また、天皇訪中を巡る一連の文書では日本が日中関係を強化するためにいかに積極的に努力してきたかが初めて明らかにされており、
尖閣諸島問題で日中間に一定の摩擦がある中、天皇陛下の訪中を円滑に進めるために日本の外相と中国側が秘密裏に協議を始め、
紛争の話題を棚上げするイニシアチブを取ったと紹介。
さらに当時の宮澤喜一首相も当時の駐中大使に「対中任務を必ず遂行せよ」という密命まで下していたとし、
双方の努力によって天皇訪中はスムーズに進み、両国国民に非常に良い印象を残したと伝えた。

その上で、天皇訪中から31年が過ぎた現在、両国は多くの問題で対立を深めていると指摘。
日本の政治がますます保守的になって近隣諸国との関係が急速に冷え込んでおり、このような環境では、
日中両国がかつての「蜜月期」のようにリラックスした友好的な交流状態に戻ることは難しいとした。

一方で「このような状況に完全に希望を失う必要はない。両国は経済、文化、その他の分野で協力と交流を続けている」とし、
経済面では日中間の貿易総額が2022年に過去最高の3600億ドル(約51兆円)に達し、
日本の大手企業も中国への投資を増やしていると紹介。
文化交流のレベルでは、ジャイアントパンダのシャンシャン(香香)が中国に帰国する際に多くの日本人が別れを惜しんだことを挙げた。

文章は最後に、日中両国の「蜜月期」を懐かしむとともに、絶え間ない努力によって将来再び
「天皇訪中」という温かい光景が見られることを願っていると結んだ。(翻訳・編集/川尻)
https://www.recordchina.co.jp/b925828-s25-c100-d0193.html

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