連続企業爆破事件(1974~75年)に関与したとして、爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されていた過激派
「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)を名乗る男が、29日に死亡した。
男は警視庁公安部の任意聴取に対し、「後悔している」と話していたという。
関係者の証言などから、男の困窮した生活が浮かび上がった。

末期の胃がんだった男は29日朝、神奈川県鎌倉市内の病院で死亡した。公安部はDNA鑑定などで本人確認を進めている。
今後、本人と確認されれば、容疑者死亡で書類送検する方針だ。

男は昨年1月ごろから、自費診療で通院していたが、今月、体調が悪化して入院した。健康保険証を持っていなかったという。
25日になって自ら「桐島聡」と名乗り、連絡を受けた公安部が身柄を確保した。
重篤だったため病院内で短時間の聴取を断続的に重ねてきた。

捜査関係者によると、男は「最期は本名で迎えたい」といい、爆破事件についても話していたという。

男は数十年前から神奈川県藤沢市の工務店で「内田洋」を名乗って働いていた。
20年ほど前からは職場近くのバーに通い、周囲から「うっちー」と呼ばれていたという。

バーの男性オーナーによると、コロナ禍前には月1回ほど1人で来店していた。
陽気な音楽好きで、店のライブでは「イェイ、イェイ」と声援を送って踊り、盛り上げていた。
人目を気にするそぶりもなく、オーナーは「普通のおじさん。不幸な様子もなく、指名手配の写真とはまったく印象が違う。
びっくりだ」と話した。

よく似た男は、近くの別のバーにも約20年前から1人で通う姿が目撃されていた。ほそぼそと話す特徴があった。
桐島容疑者は広島県福山市生まれだが、男は「岡山県出身」と話していたという。

店長は「よく飲み歩いていたようで、近辺では知られた存在。愛されるキャラクターだった」と振り返った。

男は今月前半、工務店近くの路上でうずくまるほど体調が悪化し、近所に住む会社員の男性らに自宅へ担ぎ込まれた。
げっそりと痩せて、ガリガリだったという。

自宅は工務店そばの木造とみられる建物で、6畳ほどの室内には、弁当の空き箱、段ボールなどで
寝る場所もないほど散らかっていたという。

桐島容疑者は、75年4月19日に東京・銀座の韓国産業経済研究所入り口ドア付近を手製の時限爆弾で爆破した疑いで、
同5月に指名手配された。警視庁は当時、爆弾製造や現場の下見などを担当する役割だったとみていた。
連続企業爆破事件に関わった同戦線メンバー10人のうち、唯一逮捕されずに49年間逃亡を続けていた。

2024.1/30 11:36
https://www.zakzak.co.jp/article/20240130-5WPTRP4NXRONVNIIHY33KASGSA/

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