>>377

例えば、日本語の「客員〜」という呼び名は、日本語における「客」の概念化の両義性をうまく利用している。
その両義性とは、「客」が単独では、「来訪客」と「招待客」のいずれかでありながら、いずれをも指し得ることである。
だから、例えば、日本語で海外の有名な○○大学の「客員研究員」を称することが、「招待された資格」を想起させながら、受入れ先の○○大学の側では、「招待客」/"guest"としてではなく、単に「訪問者」/"visitor"としての資格が認められいるに過ぎないことも普通によくある。
これは、「概念化」がもたらす両義性の意識的な好都合なり方法の例であると云へるだろう。