高速で活字を理解・納得することができれば、読書はより円滑なものになる。
高速で文を読む技術を身に付けたいものだ。
私見ですまないが、言葉を相手にするのだから、言葉を吟味しなくてはならない。
読み方・読み内容を拵えておかなくてはならない。
そのためには学習・体験が必要となる。
学習を学習するということは、学習という言葉を汲み取る必要がある。
学びならうこと、という意味もあるだろう。
それを拵えてこそ、学習の意味を学習したことになる。
そして又、学んだ言葉を実際に話して体験してみる。
その成果を、吸収し、勉強することこそが、言語習得の要となるのである。
コミュニケーションとは言語習得の舞台だ。
私はある程度予備知識を持っていなければ読書は難しいものだと考える。

『神は死んだ』という一文にしても、ある程度考えさせられるだろう。
これはある程度知識を要する。神は当初、キリスト教というカテゴリーを神格化させていた。
ところがキリスト教は神格化した神秘性を著しく欠如した。
キリスト教の道徳観が否定されてしまうこの出来事を、『神は死んだ』と表現した。
神のいないキリスト教的価値観は根底から覆された。
道徳は力を失い、神を崇める唯一心の信心は、音を立てて崩れ去る。
力への意志を求めるキリスト者は、道徳的価値観を見失った