世界史が得意だと思っている高校生にありがちな勘違い(西洋古代史Ver)
・古代ギリシアは民主制であり、奴隷はともかく自由人の成人男性には、原則的に参政権が与えられていた
・哲学史に名を遺したソクラテスの直弟子はプラトンのみ
・プラトンは観念論的な哲学者なので、ヨーロッパの法や宗教には具体的な影響を与えていない
・ホメロスの時代からアレクサンドロスの時代までアテナイがギリシアの中心
・ポエニ戦争は豊かなローマが貧しいカルタゴを侵掠するために起こした戦争
・カルタゴの王ハンニバルは、小国のゆえにローマに制海権を掌握されていたので、アルプスを越えて進軍するしかなかった
・ローマ帝国の宗教は、戒律のないローマ神話と無神論のみ
・古代のユダヤ人は何も語らず質素に暮らしたので、ローマ人はその神話や戒律を知らなかった
・旧約聖書と新約聖書を読んで、三位一体を信じて、マリアを神の母と呼ぶのがキリスト教の本質
・皇帝ディオクレティアヌスは即位すると直ちにキリスト教を虐殺した
・民族大移動のゲルマン人はゴートが典型的なように、まだ文字を持たず、キリスト教を受け入れていなかった
・ヴァンダルは民族大移動で北アフリカに去ったので、古代末期のローマにとって深刻な脅威ではなった