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度量衡理論

『三統暦』にある度量衡理論、黄鍾秬黍説が後の中国の度量衡を規定することになった。

長さの単位(度)は秬黍(きょしょ、くろきび)の一粒の幅の長さを一分とし、九十分にすると、
黄鍾の音律を出す管の長さ(九寸)にあたるとした。

容量の単位(量)は、秬黍が1200粒入る黄鍾の管の容積(810立方分)を一龠とした。
重さの単位(権)は、一龠に入る秬黍1,200粒の重さを12銖とした。

新で度量衡改正時に配られた枡形の標準器「嘉量」はこの理論を実践したものであり、
その優秀さから新が滅亡した後も参考資料として清朝滅亡時まで朝廷内で保存されていた。

度 - 分・寸(10分)・尺(10寸)・丈(10尺)・引(10丈)
量 - 龠・合(2龠)・升(10合)・斗(10升)・斛(10斗)
権 - 銖・両(24銖)・斤(16両)・鈞(30斤)・石(4鈞)