>>110
仮名は、学識がそれほど高くない人たちに(もとは女子どもに)文字を使わせてあげるために
開発されたもので、あくまで漢字を読むための補助の文字であり、
仮名が読めるかどうかという問題は発生しえません。

仮名が読めなくても漢字だけで文字をつづれたら尊敬され、漢字だけの文が書けない官人(役人)は、
漢字だけの文が書ける優秀な人に依頼して、自らの仮名交じり文を漢文に直してもらう等していました。

もちろん、通常の文書の多くが仮名交じりだったことは否定しませんよ。
仮名無しで文が読み書きできるのは優秀なインテリだけですし、普段の文書は仮名文字を多用したのは当然です。

8世紀に書かれた日本書紀も、11世紀に書かれた延久の荘園整理令も、すべて完全な漢文で書かれています。