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【「ドイツ帝国」が】E・トッド 4【世界を破滅させる】
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0246世界@名無史さん
垢版 |
2023/04/12(水) 22:53:18.890
週刊大衆 2023年4月10日号
元外務省主任分析官佐藤優「50歳からの世界史」集中講座
ウクライナ戦争の背景にはドス黒い思惑が・・・!! アメリカはロシアだけでなくドイツ封じも画策

 このアメリカの状況を整合的に理解するうえで、フランスの人口学者で歴史学者のエマニュエル・トッド氏の以下の見方が
説得力を持つ。
<米国の弱体化という現象は世界各地で見られますが、ヨーロッパと日本は例外です。「帝国システムの結果としていま起きて
いるのは、米国が「第一の保護領」に対しては、むしろ支配を強めていることです。
 ズピグネフ・ブレジンスキー〔『地政学で世界を読む――21世紀のユーラシア覇権ゲーム』〕を読むと、<「アメリカ帝国」は、
第二次大戦末期に、ドイツと日本を占領したことによって築かれたことが分かります。両国はいまも米国の「保護領」であり続けて
います。「アメリカ帝国のシステム」が収縮すればするほど、その重圧は「保護領」(私はここにドイツだけでなくヨーロッパ全体を
含めます)のローカルエリートに集中的にのしかかることになります> (エマニュエル・トッド/片山社秀/佐藤優『トッド人類史入門
西洋の没落』文春新書、2023年)

 対露制裁の最大の被害はドイツ経済だという事実

 保護領とは外交権が制限された併合一歩手前の国だ。
 アメリカ帝国のシステムが収縮する過程で、「保護領」的な国家のエ リートに、帝国の生き残りを図るためにアメリカが圧力を
強めるという見方には説得力がある。
(続く)
0247世界@名無史さん
垢版 |
2023/04/12(水) 22:57:56.580
>>246 (続き)
 日本やドイツよりもひどい状況に置かれているのがイギリスとオース トラリアだと、トッドは考える。
<国家としての自律性を最初に失うのは、英国とオーストラリアです(あるいはすでにそうなっています)。インターネットは、英語圏
世界のなかで、米国との過剰と言ってよいほどの人的交流を生み出し、その結果、英語圏の大学、メディア、芸術界のエリートた
ちは、事実上、米国に 「併合」された状態に置かれています。
 ヨーロッパ大陸の私たちは、独自言語によって、この支配からある程度、守られていますが、それでも自律性の喪失は相当な
もので、しかも急速に進んでいます>(前掲書)
 日本人があまり英語を得意としないことが、日本がアメリカ帝国に呑み込まれないための重要な要因になっているのだ
 ウクライナ戦争におけるアメリカ政治の最大の変化は、対ドイツ政策であるとトッド氏は見る。
<私が思うに、米国が、近年のある時点から、それまでその力を過小評価していたドイツを「脅威」と認識し始めて、EUを支配する
ドイツを抑えにかかり、日本と同じように、「米国の保護領」という地位に再び戻したのです。
 そもそも、ウクライナ戦争に伴う対露経済制裁で最も打撃を受けるのは、ドイツの産業界です。米国は、ドイツ経済を弱体化させ
ることを狙って経済制裁を科している、つまり、米国はロシアだけでなく、ドイツを相手に戦争をしているのも同然です。パイプライン
の破壊で最も被害を被るドイツは、米国、英国、ポーランドによる破壊だと分かっているのに、それを口にできないでいるのではな
いか>(前掲書)
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